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繋がれた捨て貓の話の続き

(2010-12-01 04:58:39) 下一個

 繋がれた捨て貓の話の続き。

 妹の、そのうち誰かが紐をほどくんじゃない?という予想は大當たりだった。
 3日ばかり前、いつもの場所に貓の姿が見えなかったので近寄ってみると、空のネコ缶の隣に一枚のメモが置いてあった。メモにはこう書かれてあった。

ネコをしばらないで。キケンです。
犬が來たら逃げられません。
あなたに何かあったらエサはどうするの?
強いネコにしてください。
 メモを読み終えて帰ろうとすると、少し離れた茂みに例の貓が大人しく座っているのに気づいた。紐には繋がれていない。エサも寢床もあるし、もうここが住みかだと心得て遠くへは行かないのだろう。

 さて、その次の日の夕方、いつものように散歩に出かけ土手の階段を降りようとすると、青いビニールシートのあるあたりから年配の女性が二人、出てくるのが見えた。貓のいる場所の方を振り返り振り返りして、何か話しているので、こちらから近寄って聲を掛けてみた。
 「貓、いますか?」
 「いるよ。」
 「ずっと前からいますよね。紐に繋がれて。」
 「そうだよ。かわいそうにねえ。あたしら、昨日放してやったんだけどね。今日また繋がれてたよ。」
 「え、昨日、メモが置いてあって。誰か放したんだなって思ったんですけど。」
 「メモはまだあるよ。傘のところに挾んであったから見たとは思うんだけどね。」
 「また繋いだんですねえ。」
 「だから、あたしら、今また放してやったんだよ。」
 貓はすぐそばの茂みにうずくまっていた。
 「ついてこようとしたから、今、來るなって言ってたんだけど。でも、こっちの歩道の方へは出てこないみたい。」

 夕飯の席で、この顛末を家族に話すと、
 「おー、これから繋ぐ人と放す人と、バトルになるねえ。」
と妹が言った。
 母は相変わらず斷固とした態度で、放す方がとんでもない、野良貓が増える、迷惑だ、と言う。

今日の夕方、貓の姿はどこにも見えなかった。容器の中には食べかけのエサが殘っていた。



   被拴的野貓的故事-續編。

   妹妹說過;過會兒有人會把它的繩子解開。她的預測完全對了。
   三、四天之前我在往常的地方沒有發現那隻貓,走到眼前看,在貓的食物容器旁邊有一張紙,寫道;

不要拴起來貓。很危險。
狗過來的話它逃不了的。
你有什麽理由不來了,讓它就餓死的。
應該給它獨立自主。
   我讀完就要回去時看見了那隻貓在旁邊的草叢裏乖乖地蹲伏。它沒有被拴。它也知道在這兒有吃的有住的,已認為這兒是它的家,不願意去很遠的地方。

   第二天傍晚,我跟平常同樣正要下河堤的台價時,看見了兩個老太太從擺著藍色的塑料布的那邊走過來。她們一邊回頭看那隻貓的家的附近一邊聊什麽話的樣子,我走過去她們那兒問問;
“貓,還在嗎?”
“在啊。”
“好像一直在這,被拴起來的呀。”
“是啊!真可憐啊!我們昨天把它放了,可是今天有被拴起來了。”
“哦,是嗎。昨天我看見了有一張便條在那裏。我想有人放它了呢。”
“便條還在那兒呢,夾在雨傘那邊,所以主人應該看過那張便條。”
   我看見了貓在旁邊的草叢裏蹲伏。
“它好像要跟著我們,所以我們剛才告訴它別跟著,不過它好像不敢過來到這邊的人行道。“

   我在吃晚飯時提了這隻野貓的話題。妹妹說;
“有意思。拴派與放開派開始鬥爭了。”
   媽媽還在堅持原來的態度,不應該放它,野貓多了就給人添麻煩了。

   今天晚上我又散步去的時候,貓不在了。容器裏留著吃一半的食物。



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