二人の姪と一人の甥が先日、それぞれ卒業を迎えた。小學6年生の姪は卒業式の日に山ほどの花束を我が家に持ち込んだ。私はあいにく留守をしていて、帰ってきて家中の花瓶に満載の花を見て、びっくり。
「え~、そんなたくさんの花束、誰からもらうの?」
「下級生がくれるんだって。チューリップを一本だけくれた子もいて、それくらいがちょうどいいのにね。子どもなんだから。」
何ももらえない子もいるのかな。さびしかないかな。
中學生の甥も花束を一束持って、それから製服のボタンをひとつ欠けさせて、帰ってきた。
こちらの卒業式の様子もおもしろい。男子は20人ほどの一群が羽織袴で、その中にピンクの羽織が一名。私の甥も袴が穿きたいと言ったそうだが、母親が反対したようだ。女子はほとんどが袴。振袖が二名。一人だけスーツの子がいて、妹によると、その子が一番かっこよかった、とのこと。そして、ひとり、ゴスロリ(ゴシックロリータファッション)の子がいたそうだ。
我が家の誰もが、學生はやっぱ學生服(學生らしい服)でしょ、という意見で、私も、お祭りじゃないんだから、という點では同感なんだけれど、実は私はひそかにゴスロリのファンなので、頭にちょこんと小さな帽子を乘せていたというその女の子を見たかったなぁ、と思ったのでした。