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正文

何が冷靜な判斷を導くのか

(2011-04-02 05:03:08) 下一個
 
 名古屋から春休みの子ども二人を連れて靜岡へ、妹が遊びに來ている。西へ行くならまだしも、今、何もわざわざ東へ遊びに來なくても、と心の中で思っていた。

 そうしたら、地震や原発について話をする中で、妹がこんなことを言った。
 「思うんだけど、東京で、みず、みず、って騒いでるお母さんたちって、放射能が検出された水を今少し飲んで將來癌になる確率と、子どもをシートベルトしないで車に乘せて交通事故に遭う確率と、どっちが危険性が高いんだろうって思うんだよね。」
 ああ、なるほど。いい比喩だ。
 我が妹ながら、大変賢いと思った。
 
 私はどうもだめだな。
 何しろ、天皇皇後両陛下がとっくに京都禦所に移っている、という噂を信じたくらいだから。
 數日前、両陛下が東京で避難民を見舞うお姿がテレビに映し出された。
 母が、
「ほら、ごらん。天皇が先に逃げるわけないじゃない。」
と、鬼の首を取ったように言った。

 不安や恐怖や疑心暗鬼に陥らないためには、何が必要なのだろう?
 正しい知識?豊富な経験?それとも知恵?或いは意誌の力?持って生まれた性格?



 
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