『新漢語水平考試大綱(新漢語水平考試大綱)』5級のテキスト(ガイド本)が屆きました。模擬試験1回分です。あとリスニングのCDがついています。
開いてみると、
HSK日本事務局のホームページで見ることのできる試験問題と全く同じでした。テキストが屆く前に既に試しに解いていた問題です。HPではリスニングが聞けないので、リスニングについては、まあ、手に入れた甲斐はあるけれど、結局30分のCDに4千円を払ったようなものです。がっかり(>_<)
そこで、HSK教材専門書店「
HSKストア」というネットのお店で、『核心HSK新漢語水平考試模擬試題集』というのを注文してみました。これには模擬試験が4回分、入っています。2,380円ナリ(代引き手數料370円)。リスニングのCD付き。
來週には屆くでしょう。
ただ、ちょっと不安なのは、これが北京語言大學の出版であることです。
今回、HSKについていろいろ調べていたら、ちょうど今年、HSKは試験內容や等級が全麵改定されたということを知りました。
そもそもHSKには“北京語言大學”と“hanban(漢辦)”という二つの組織が関わっていました。しかし2者は意見の相違から対立し、北京語言大學が數年前に「改進版HSK」というのを作り獨自に試験を実施するようになりました。一方hanbanの方は従來のHSKをそのまま続けていました。
で、今年になって、従來のHSKを続けていたhanbanが試験內容や等級を一新し、HSKの新版(新HSK)を作ったのです。
日本で実施されているのはこの新HSKだけで、北京語言大學の「改進版HSK」は日本に試験會場がありません。中國國內では両方実施されているので、中國にいる外國人はどちらでも自分で選択して受けることができます。
なんだかややこしいですが、日本にいる限りはどっちみち新HSKの方を受けるしかないわけで、中國政府もこちらを統一規格として後援しているらしいので、北京語言大學の「改進版HSK」の方はいずれなくなるかもしれません。本來は語言大學の方が言語のエキスパートだから試験問題の作り方なんかは信頼が置けそうな気がするのですが(改進版の內容を見たことがないので、あくまでイメージ的に)、でもきっと政治的にhanbanの方が力が強かったのでしょうね。
そこで話を元に戻すと、「新HSK」とは対立していて獨自の試験を実施しているはずの北京語言大學が、「新HSK」の問題集を出してるとはなんだか不思議な気がして、ちょっと不安なのです。
でも、<問題形式・言語表現・難易度などを、新漢語水平考試大綱と完全に一致させて編纂。>ってちゃんと書いてあるし、たぶん大丈夫だと思うのだけれども。
そんなこんなで、ちょうど試験內容の変わり目で受験者は大変かと思いきや、昔買って埃をかぶっていた(従來の)HSK問題集を開いてみると、とんでもなく難しい。それに比べると新HSKの方が點を取りやすそうに見えます。
従來のHSKは重箱の隅をつつくような問題が多かったのですが、新しいHSKは、ヨーロッパにおける外國語學習者の能力判斷基準に合致するような枠組みで作られているためかどうか、実用的な問題になっています。中國人のネイティブでさえ首をひねって答えに窮するような問題があった舊HSKから、実生活で使うための中國語のレベルが判斷される試験內容へと変わりました。細かな文法が苦手な私にとって、この改定は大変ありがたいです。