パン屋と白兎
(2010-01-07 16:26:25)
下一個
攜帯やパソコンに送られてくる広告メールは開かれずにそのまま捨てられてしまうことが多い。そこで、中國では、広告メールや無料配信メールに小噺や笑い話を挾みこむことが流行っている。中におもしろい話が載っていると知れば、それ読みたさにメールを開けるからだ。おもしろいもの、みんなの興味を引く話はそこからさらにコピーにコピーを重ね、人から人へと伝わり、ちまたに流布していく。
それでは、私が聞いた小噺をひとつ。
ある日、パン屋に小さな白兎がやって來た。
「こんにちは!」
「いらっしゃいませ。」
「あのですね、こちらに小さな白パン100個、ありますか?」
「白パン100個!?うちにはないです。」
「そうですか。わかりました。さようなら。」
次の日、再び白兎がきた。
「こんにちは、白パン100個、ありますか?」
「いえ、ありませんけど。」
「そうですか。わかりました。さようなら。」
三日目、またまた白兎がやって來た。
「こんにちは、白パン100個、ありますか?」
「いいえ、ありません。」
「そうですか。さようなら。」
四日目も、白兎は來た。
「こんにちは、白パン100個、ありますか?」
「いいえ、ありません。」
「そうですか。さようなら。」
五日目、白兎が來た。
「こんにちは、白パン100個、ありますか?」
「いいえ、ありません。」
「そうですか。さようなら。」
六日目、白兎がやって來た。
「こんにちは、白パン100個、ありますか?」
「はいはい。白パン100個ですね。ありますよ。」
「では、2個ください。」