先日書いた記事にいただいたコメントについていろいろ考えてみたのですが、政治のことはなかなかよくわかりません。そこで、私のブレーンに聞いてみました。
私:小沢さんって親中派なの?
B:まさか!小沢さんみたいなプロの政治家に、“親”中だとか、中國と仲良くしようだとかっていう感情はさらさらないよ。自國の利益が第一だからね。
私:じゃあ、大挙して中國訪問したのはどういうこと?
B:バランスを取るためだと思う。“脫米入亜”ってこと。基本的に小沢さんは強い日本をめざして日本を変えようとしてる人だから。自前の軍隊を持ちたいっていうのもそのひとつ。
私:あ、だから米軍基地の問題が持ち上がって來るんだ。
B:うん。基地の移転がどうのこうのって具體的な問題よりも、沖縄への負擔だとか本土移転だとか國民全體を巻き込んで世論を盛り上げることで基地の問題がクローズアップされる。そうすると米軍基地の存在自體を問題にせざるを得なくなってくる。日本が獨自の軍隊を持つための布石として、そういう方向性に誘導してるんじゃないかな。
私:最近小沢さんが追い詰められてるけど、失腳するかな?
B:うーん。失腳したら日本もしばらくだめかも。
私:えー、どうして?そんなに影響があるの?
B:小沢さん個人っていうよりも、小沢さんが失腳したら小沢さんに代表されるグループが打撃を受けるってことでしょ。それは日本を変えようとしている勢力だから、その力が弱まるってことは日本はしばらく停滯すると思う。
私:小沢さんも敵が多そう。
B:それは當然だろうね。長いこと獨占的に権力を握ってきた人たちがいて、それをひっくり返したんだから心底恨んでる人はたくさんいる。それに日本人がいかに獨裁者を嫌うかってことが今回よくわかった。
私:昨日、今日あたりからちょっとメディアの論調が変わってきた感じがする。民主黨寄りのコメントを耳にすることが増えてきたような気がするんだけど。
B:政治ってそもそも汚いものだから、たたいたら必ず埃は出る。一番大きな問題は國のトップにいる政治家が國家の方針とか方向性に関わる施策を間違えることだと思う。中國のトップはたまにそれを間違える。
私:あ、そうしたら、二大政黨って政治とカネの問題を少なくするのにも役立つかも。だって権力が常に交代する可能性があるなら企業と政治家の関係も緊密になりにくいんじゃない?癒著とか収賄が減りそうな気がする。
B:小沢さんは、日本にはアメリカみたいな二大政黨が必要だって考えているらしい。
まあ、とにかく、今、世界を支配するのがアメリカと中國の二國になりつつあって、歐州なんかはすごく焦っている。その二つの國が話し合って二國間だけでなんでも決めちゃうようになるかもしれない。この間のコペンハーゲンでの環境會議に既にそういう傾向があったし。日本の政治家や官僚の中にもそういう不安を感じている人たちがいるんじゃないかな。