このたびの政権交代は熱烈な民主黨支持というより、自民黨への失望と怒りの表れではないだろうか。草食動物だって自分と守るべき仲間の生命に関わるような危機的狀況に際して、怒りをもって立ち上がることがあるのだということは、興味深い事実だ。
すぐに大きな変化が訪れることはないかもしれない。むしろ、もし民主黨に代わることが目に見えるほどの劇的な変化を急激にもたらすものだとしたら、多くの人は民主黨に投票するのを躊躇していただろう。ほんの少しの変化が、10年、50年、100年先の未來を変えてしまう。今はほんの少し道の角度がずれただけでも、そのまままっすぐ先へ進めば進むほど、元の道との距離はどんどん広がっていく。
だから、みなさん、長い目で見ましょうね。すぐにすぐ、だめだと批判するのはやめましょう。皆で選んだのだから、皆で新しい政治を育んでいきましょう。
新政権はアジア重視だそうなので、日中関係もしばらくは友好が保たれるだろうと期待します。