先週の土曜日に胃カメラで胃の検査をしました。
胃はとてもきれいでした。
すると、ときどき訪れるあの胃の痛みは何なのでしょう?
ストレスで胃が痛くなるのはわかりますが、てっきり、そもそも身體的、物理的に悪いところがあって、その上にストレスが重なり胃が痛くなるのだと思っていました。肉體的には全く瑕疵がないのに精神的な事由だけで痛みが発生する、ということを身を以って知った次第です。
検査を受けた病院の醫師の話を以前書きましたが、その病院には大先生(おおせんせい)もいらっしゃいました。私が見ていただいた先生のお父様です。
受付で、お年寄りが「大先生をお願いします。」と言っていたので、ああ、大先生がいるのか、と思っていたのですが、検査を待つ間ちょうど大先生の診察室のカーテンのすぐ前で待たされていたので、中の會話がよく聞こえました。
前回初めて診察を受けたとき、見てくれた若先生の物言いにまるでガマの油売りのようだと思ったのですが、大先生は熟練した八卦見でした。
年を取ればどこかしらガタが來るものです。大先生は患者の話を時間をかけてじっくり聞いていました。そして常に勵ますような力強い口調で患者を安心させていました。
急に歩けなくなったという90代のおばあさんに
「痛い時は動かないで休んでな。だけど、あんまり動かないのもよくないだで。動かんと動けなくなるからな。動かんと。…。痛い時は動かんでな。」
と、白とも黑ともつかないような物言いはまさに、大ベテランの八卦見のようで。
この日も患者はひっきりなし。人気のある病院です。