五月に、昨年のトノサマガエルが再び我が家の庭の池に現れた、という記事を書いた。その我が家のトノサマガエルについてこの度新たな事実が発覚し、衝撃を受けた。
昨晩、夕飯の席でトノサマガエルの話になった。
「うちのあのカエルと同じカエルってどこにでもいるもんなんだね。」
「そこの溝でも、XXさんの家の近くでも見たよ。」
と母が言った。
「どこから來るんだろうね。おたまじゃくしなんて見ないのに。」
「そこの畑じゃないか?」
「調べたとき、結構長い距離を移動するって書いてあったよ。」
すると、父がなにげなく、
「そうだな。うちのも去年とは違うカエルだろう。去年のは川に捨ててきたんだから。」
「え~!捨ててきたって!? そんな話、初めて聞いたよ。」
今の今まで知らなかった。五月に庭の池でトノサマガエルを見た時は、去年のカエルが冬眠から覚めて二匹そろって再び現れたのだと、喜んだ。そこに自然の移り変わりと回帰を見て、大変感慨深く思ったのだ。
それが、去年のトノサマガエルではなかったとは…。
どうりで、今年トノサマガエルが現れたとき、父は、去年より小さい小さい、と盛んに言っていたわけだ。自分が捨ててきたのだから同じカエルではないということにある程度確信を持っていたに違いない。
「そういえば、確かに去年より小さいものね。」
と母が言う。
「そうだ。小さい。去年のはもっと大きかった。」
と父が言った。
同じカエルが二匹、ひと冬を同じ庭の土の中で眠り、暖かくなって甦って再び姿を現したことの神秘に心躍らせた五月のあの感動が、雲散霧消した。がっくりくる一方で、なんだかおかしくって笑いたくなった。
昨年5月のトノサマガエル→
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