お手本に従って。
髪の素材と色を変えてみました。
著ないままタンスにしまってあった下著を捨てるのがもったいなくて人形の肌布にしようと始めた人形づくりだが、とうとうその布地を使いきってしまった。それで米山京子さんの
ドール・ドールというお店に注文して人形用の肌布を送ってもらった。やっぱり物が違う。ピンクがかった明るい透き通るような肌色で、これならきっと前よりずっと上手に作れるだろうと思った。
しかし使ってみると、布の扱いが逆に難しくなったし、相変わらずお手本どおりには仕上がらない。
教本を隅々まで読んで、ある記述に気づいた。
本には、米山京子さんの娘さんのマリさんが留學先のイギリスから送ってきた作品が何點か掲載されていた。寫真の橫に、材料がなかなか手に入らなくて苦労した、人形の肌布にはストッキングを使った、と書かれてあった。それらの人形は、京子さんの作品とはまた趣が異なりヨーロッパの香りがするおしゃれで素敵なお人形さんたちだった。そうか、結局、弘法筆を選ばずということなんだ…。