2008 (142)
2009 (130)
2010 (94)
2011 (140)
夜の帳が下り始め
大地は徐々に冷めていった
惜しむように抱きかかえていた陽光が
薄暮の空に戻りゆく
すっかり熱を奪われた私は
語る相手を失い 身を橫たえる
朝がきっとふたたび訪れることを
私は知っているはずだが
それでも
夜の冷たさを嘆かずにはいられない
晝の暖かさを想わずにはいられない
明日の溫もりは今日の溫もりと同じだろうか
ひょっとして
今日という日の溫もりは二度と戻らぬかもしれない
冷めた大地は朝を待つ
次の夜には再び失うであろう熱を
いっときその懐に抱くために
雌鶏が卵を抱くように?
卵が孵るほど熱が続くとでも思っているのだろうか?
くりかえす晝と夜の運命の下