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厭な夢を見た。
合宿かなにかで、私は大勢の仲間と一緒に2階建ての四角い建物に泊まっている。夜、一階にいてふと気が付くと私の他に誰もいない。私は暗闇の中で突然、孤獨と恐怖に襲われる。皆がここにいるのはわかってる。けれど私の味方は一人もいない。私はたった一人で見捨てられているという感じがして、怖くて怖くてたまらなかった。
私は聲を絞り出すようにして叫んだ。
「ああああああああ」
まるで自分の存在を確認するかのように。或いは自分の存在を知らしめるかのように。(おそらくこの時私は実際にも寢言で叫んでいたと思う。)
二階に上がると仲間の一人がいた(それは具體的に名前や顔を知っている友人ではなくて、ただ夢の中で“仲間”と認識されている人物である)。けれど私は彼女に一片の親密さも感じることができず、それはまるで人間の形をしながら人間でない幽霊か亡霊のようで、見ているだけで恐ろしくて恐ろしくてたまらなかった。なんとかして彼女をやっつけなければならないと思った。
私は無我夢中で彼女に暴力を振るう。毆ったり蹴ったり。彼女が反撃してくる様子はないのに、それでも私はすさまじい恐怖を感じながら、その恐怖を振り払うかのように、橫たわる彼女を上から蹴り思い切り踏みつけ続ける。
目が覚めたのは明け方の4時だった。トイレに行きたくなってそのまま2階から1階に降りたのだが、その間も體が強張って恐怖が抜けない。ドアの影から何者かが現れるような気がして、びくびくしていた。夜中のトイレが怖いなんて、子供のとき以來だな、と思った。