個人資料
正文

テレビと攜帯電話

(2008-03-03 01:16:00) 下一個

  
 長年愛用したテレビと攜帯電話が相次いで壊れた。

     

 テレビは 1985 年製のソニー、14型トリニトロンテレビで、買った當初から今までずっと畫質が変わらずクリアで美しかった。それが數ヶ月前突然、スイッチを引っ張った途端、ぷつんという音がして、二度と映らなくなった。少しずつ機能が衰えてなんだかおかしいと言う予兆があれば覚悟もできるというのに、前日まで元気に動いていたものが、ぱたっと動かなくなったショックは大きい。
  畫質の美しさとえんじ色でシンプルな外観がとても気に入っていた。近所の電気屋に聞いてみたが、20年以上前の製品はまず部品が手に入らないので、修理は難しいだろうとのこと。あきらめるしかない。
  それで、新しいテレビを買おうと、量販店に出かけた。電器製品にはもともとあまり関心がないし、古いものが壊れない限り買い換えない性質なので、電器製品の売場を訪れるのも久しぶりだ。
 ひと回りして驚いた。ブラウン管のものがひとつもない。薄い液晶テレビしかないのである。時代はいつの間に移り変わったのだろうと、まるで浦島太郎のように呆然とした。
 展示されている液晶畫麵のテレビの畫質はどれも私の小さなソニーのブラウン管テレビよりずっと劣っているように見えた。私のブラウン管テレビは小さいながらもどっしりと落ち著いていて畫像や色味に深みと奧行きがあった。ちかちかとまたたく液晶畫麵は薄っぺらで軽く見える。もちろん、私が長年使用してきたテレビに対する愛著が、記憶の中の私のテレビの美點を増幅してるにすぎないということはわかっているけれど、それでも液晶テレビを買う気にはならなかった。
 壊れたテレビは、気の済むまで、インテリアとして部屋に飾っておくことにした。

   
 
 さて、攜帯も古いものであった。いつ買ったのか、はっきりとは覚えていないのだけれど、おそらく6、7年前だと思う。本體には「J-Phone」と刻まれていて、途中でVodafoneに変わり、Vodafoneのシールが貼ってある。今はソフトバンクだ。
 
カメラもついていないし、メールもしないし、ほとんど自分からは掛けないので、契約プランもJ-フォン當時の最低プランでずっとやってきた。何度も床や地麵に落としたことがあるにも関わらず、丈夫で壊れなかった。けれど、最近になってとうとう、2つのボタンが、何度かぎゅうっと押してやっと畫麵が切り替わるという事態になり、不便を感じるようになった。おそらくその10日程前、水の中に落としたのが原因だろうと思われる。すぐに引き上げてドライヤーで乾かしたら正常に動いたので、さすが、私の攜帯、すばらしい、と感心していたのだが、やはり無理だったらしい。水に落とさなかったら、まだ現役で働いてくれてたかもしれないと思うと、気の毒な事をしたと思う。
 
それで、攜帯ショップへ出かけた。いろいろやりとりがあって、結局最新機種を購入することになった。カメラもついてるし、テレビも見れる。それに音楽も聞ける。テレビの購入をやめたのでそれで補える、という考えもあったし、iPodが欲しいな、と思ってたりしたので、それらを兼用するつもりで買った。けれど、相変わらずメールはしないし、攜帯サイトも利用しないし、電話もこちらからは掛けないので、もしかしたら、豚に真珠だったかもしれない。
 
古い攜帯は、アラーム機能が使えるので、目覚まし時計として枕元に置くことにした。


 

[ 打印 ]
閱讀 ()評論 (2)
評論
目前還沒有任何評論
登錄後才可評論.