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取り殘された悲しみ

(2008-02-25 16:30:04) 下一個

 

取り殘された悲しみが

ひたひたと押し寄せる

誓う言葉の虛しさと

誓った心の真実の狹間で

すがることも

あきらめることも

できず

白癡の如く立ち止まる

二つの體は ひとつに為らず

一つの心は ふたつに裂きがたく

生まれながらの孤獨に

今更のように足踏みする

取り殘された悲しみが

ジェルのように皮膚を覆い

やがて體溫と混じり合い

溫もりを発する日まで

取り殘された悲しみの

冷たさが

胸に滲みる

 

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