英國作家薩默塞特・毛姆是我最喜歡的作家之一 。
《在中國屏風上》(On a Chinese Screen )是毛姆 1919-1920 年中國之行的產物 , 包括 58 篇原本可以寫成小說的“素材”,刻連綴成一組中國之行的 “敘事”。
下麵是其中我最喜歡的 一篇《天壇》。(中日譯文)
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《天壇》
它向著蒼天而立。三層圓形的漢白玉露台,一層高於一層,四道大理石階梯,分列於東西南北四方。這象征著天球及四個基本方位。天壇被一個大花園圍繞,花園又被一道高牆環繞。冬至標誌著天時的周而複始。年複一年,每到冬至之夜,每一朝的天子都會來到這裏,莊重地祭拜皇族先祖。齋戒淨身之後,皇帝由親王和大臣陪同,在侍衛的護衛下登上祭壇。王公大臣們各按其位,恭候皇上,樂工和舞者表演著儀式性的樂舞,在巨大火炬昏黃的火光下,官員們的朝服發出暗淡的光亮。在昊天上蒼的牌位前,皇帝獻上馨香、玉帛、珍饈和佳釀,他虔誠地俯下身子,三跪九叩。
就在這個奉承天命主宰大地的君主叩首的地方,魏拉德· B ·安特梅耶醒目地題下了他的姓名和家鄉:哈斯丁、內布拉斯加。源於他所聽到的模糊傳說,他試圖將自己轉瞬即逝的生命附麗於那神聖的緬懷之地。他認為通過這樣做,在他死後人們仍能記住他的名字。他希望以這種直率的方式獲得不朽。然而人的希望永遠是虛幻的,當他剛走下台階,旁邊一個斜倚著欄杆,悠然望著藍天的中國管理員便走上前去,在安特梅耶寫下名字的地方狠狠地吐了口唾沫在上麵來回擦拭。片刻之後,魏拉德· B ·安特梅耶到此一遊的痕跡就蕩然無存了。
唐建清 譯
鳳凰出版傳媒集團 江蘇人民出版社
『天の祭壇』
白い大理石の円形のテラスが積み重ねられて天に向かって聳えている。台座には東西南北に大理石の階段がついている。東西南北に達する天國を象徴しているのだ。この周囲には広い芝生があり、その周囲には高い壁がめぐらされている。毎年冬至の夜になると、歴代の天子さまが威儀を正して、この祭壇の建立者を禮拝しにやってくる。冬至の日には天が生まれ変わるからである。皇子や國の名士に守られ、軍隊をお供に連れて、斷食で身を清めた皇帝が祭壇に近づく。彼を待っている皇子、大臣、高級役人たちがそれぞれ指定の場を占め、音楽が奏され、舞い手が聖なる舞踏を奉納する。大きなたいまつの投げるおぼろげな明かりに照らされて、列席者の黑い禮服は華麗に輝く。「至高の天 ---- 最高の皇帝」と刻まれた石碑の前で、皇帝は香を焚き、寶石、帛布、汁、米、酒を奉納する。跪いて大理石の床に九回頭を著ける。
天と地の代理支配者が跪いたまさにこの地點の上に、ウイラード・B・アンターメイヤー、ネブラスカ州ヘイスティイング市と書き記した男がいた。何ということなく噂で知ったこの永遠の聖地に、束の間なりとも己の存在を殘そうとしたのだ。自分が死んだ後も、自分が記憶されるだろうと思ったのだ。野暮ったいやり方なりに自分の不滅を求めたのだ。だが人間の野望のいかにはなかいことか。彼が石段を下りていくが早いか、それまで手摺にもたれてぼんやり空を眺めていた見張りの中國人がやって來て、ウイラード・B・アンターメイヤーと書かれた場所に唾を吐くと、足でその上をこすったのである。ウイラード・B・アンターメイヤーがここに來たという痕跡は、一瞬にして消えてしまった。
小池滋 訳
築摩書房