高橋さん解放、獨自の「中國ルート」で働きかけ
読売新聞 10月10日(日)3時4分配信
政府は9日、中國國內で拘束されていた中堅ゼネコン「フジタ」の社員全員が解放されたことで、日中関係の改善の兆しがより確実になったとみて歓迎している。
複數の政府関係者によると、解放に至る過程では、菅首相や仙穀官房長官らが、獨自の「中國ルート」を駆使して戴秉國(たいへいこく)國務委員を中心とする中國側に働きかけを行ったという。
「いろんなことが元通りに戻っていくと思う」
菅首相は9日夜、首相公邸前で記者団に対し、尖閣諸島沖の中國漁船衝突事件で悪化した日中関係がようやく正常化に向かうとの見通しを示した。
日本政府関係者によると、4日に実現した日中首脳會談で、中國の溫家寶首相は「フジタ」の高橋定さんの解放については直接言及しなかったが、會談の調整段階での中國側の対応から、日本政府は「解放は近い」との感觸を得ていた。
最終更新:10月10日(日)3時4分