細野豪誌環境相は9日、中央環境審議會自然環境・野生生物合同部會で、國連教育科學文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産として、「奄美・琉球諸島」(鹿児島、沖縄県)の登録を目指すことを表明した。環境省は実現に向け、登録の前提となる対象區域の國立公園化の取り組みを始める。
奄美・琉球諸島には、アマミノクロウサギやヤンバルクイナなど希少な動植物が多い。大陸や日本列島との結合や分離を繰り返したことで、獨特な生態係を形成している。
今後、地元との調整を図った上で、來年にも暫定リストを世界遺産委員會事務局に提出、評価・審査を経て登録の可否が決まる。
國內の世界自然遺産は、昨年登録された小笠原諸島(東京)を含め、白神山地(青森・秋田)、屋久島(鹿児島)、知床(北海道)の計4カ所ある。