【ワシントン時事】米商務省は30日、2010年第2四半期(4~6月期)の実質GDP(國內総生産、速報値)が季節調整済み年率換算で2.4%増加したと発表した。4期連続のプラス成長だが、伸び率は09年第4四半期の5.0%をピークに、2期連続で縮小した。
経済・金融危機で戦後最長の景気後退に陥った米経済は09年半ばに底を打って以來、1年が経過したが、期待されたV字型の回復は実現せず、最近では減速懸念が強まっている。
第2四半期GDPの內訳は、約7割を占める個人消費が雇用情勢の悪化を背景に1.6%増にとどまった。自動車や家電など耐久財は7.5%増と好調だったものの、衣料など非耐久財は1.6%増、サービスは0.8%増にとどまった。(2010/07/30-22:35)