私は 二本の足を 切って魚になろう
深みへ 墮ちるほどに あなたが近づくのなら
果てない 闇を彷徨う 陰になってもいい
艶やかに漂う 私の陽炎
葉わない日々に 溺れていただけ
あなたはいない わかっている わかっている
昇る 昇る 太陽が 私の場所を浄化する
青く 刻む 刻印を 溫い溫い風が さらっていく
たとえば この言葉が あなたに屆くのならば
私の 聲帯を取り上げて 捨ててもいい
鮮やかな傷を 無くした今を
何もかも奪う あなたの溫度を
求めていた 求めていた 幻でも
消える 消える ぬくもりが 私の場所を連れて行く
罰を 拭う その腕に 抱かれながら 眠りにつきたい
昇る 昇る 太陽が 私の場所を浄化する
罰を 拭う その腕に 抱かれながら 眠りたい
消える 消える ぬくもりが 私の場所を連れて行く
青く 刻む 刻印を 溫い溫い風が さらっていく
蝕んでいく 記憶の破片 私を塞ぐピアスが足りない
忘れてしまう ぼやけてしまう あなたの聲が雑踏に消える
蝕んでいく 抜け落ちていく 私を塞ぐピアスが足りない
跡形もなく 忘れてしまう あなたの聲が雑踏になる