2005 (265)
2011 (1)
2012 (354)
2013 (600)
MSとノキアの発表によると、MSは現金37億9千萬ユーロでノキアの全社売上高の約50%を占める攜帯電話機事業を買収するほか、ノキアに特許使用料として16億5千萬ユーロを支払う。ノキアが11月19日に開く株主総會で承認を得るなどしたうえで、2014年1~3月期の手続き完了を目指す。
MSはノキアから約3萬2千人の従業員を受け入れ、ノキアのスマホブランド「ルミア」を殘す見通し。ノキアは2011年に提攜して以來、MSの協力メーカーで、今後はウィンドウズフォンの開発や販売を進める。
米調査會社IDCがまとめた13年4~6月期のスマホのOS別世界シェアをみると、米グーグルが開発し、韓國サムスン電子などが採用している「アンドロイド」が79.3%、米アップルの「iOS」が13.2%となっており、MSのウィンドウズフォンは3.7%にとどまる。
ノキアはスティーブン?エロップ最高経営責任者(CEO)がCEO職を退き、攜帯電話部門トップとなる人事を発表した。エロップ氏はMSへの事業売卻に伴って古巣のMSに復帰する。MSはスティーブ?バルマーCEOが12カ月以內の退任を表明したばかり。
MSはビル?ゲイツ會長も加わった特別委員會で後継者選びに著手しており、ノキア移籍前にMSのビジネス部門をけん引していたエロップ氏が改めて有力候補として浮上した形ともなる。
かつて世界一の攜帯電話メーカーだったノキアはスマホで苦戦している。出遅れをMSとの提攜で挽回しようとしてきたが、MSのOSを搭載したスマホ「ルミア」は著実に伸びているもののシェアは數%にとどまる。
攜帯事業を売卻した後は、子會社のノキア?ソリューションズ?アンド?ネットワークス(NSN)が展開する通信機器や、地図情報サービスが主體となる。ノキアは今年、獨電機大手シーメンスからNSNの株式を買い取り完全子會社化した。