真野の夕焼け 涙を染めて あなた戀しい日本海 女ひとりの旅だから まして理由ある旅だから … 沖のカモメよ もう泣かないで 逢いたいさ たちきる風の宿
肩を抱かれて 尖閣灣へ そぞろ歩いた 萱草の徑 散ってはかない幸せに どこか似ている晝の月 … 酔って夜明かした 地酒もさめて 淋しさ波打つ風の宿
凪の両津か 荒磯の小木か 佐渡の海にも顔ふたつ 男ごころの裏表 みんな許して 船に乘る…おけさ囃子を背中で聞いて 一から出直す 風の宿 凪: なぐこと。風がやんで、波がなくなり、海麵が穏やかになった狀態。---------------------------------------------