枯葉散る夕暮れは 來る日の寒さをものがたり 雨に壊れたベンチには 愛をささやく歌もない *戀人よ そばにいて こごえる私のそばにいてよ そしてひとこと この別ればなしが 冗談だよと 笑ってほしい* 砂利路を駆け足で マラソン人が行き過ぎる まるで忘卻のぞむように 止まる私を誘っている 戀人よ さようなら 季節はめぐってくるけど あの日の二人 宵の流れ星 光っては消える 無情の夢よ *くりかえし 雨に壊れたベンチには 愛をささやく歌もない」。 あの日あなたはこのベンチで私に愛をささやいた。 ベンチは壊れてはいなかった。 まるで忘卻のぞむように 止まる私を誘っている」。 この戀を忘れたくないと思いながらも忘卻を望むように歩けなくなる。 あの日の二人 宵の流れ星 光っては消える 無情の夢よ」。 あの日の宵あなたは流れ星を見つけて私はあなたの夢だと言った。 それからはあなたは私の夢になった。 あなたの夢はあの流れ星の様に光って消えてしまった。 私の夢も。