さらに1815年には、スコットランドのジョン?ラウドン?マカダム(1756–1835年)が、舗裝の普及のために、より安価で耐久性のある構造?工法を提案した(「マカダム工法」)。斷麵形狀はトレサゲ工法と同じものだったが栗石は使用せず、平坦な路床の上に直接砕石を厚さ20 cmで敷設して、その上層部に細粒砕石2.5 cmを施設して転圧したものである[9]。マカダム式舗裝は、技術的にも容易で施行期間が短くできたので広く普及し、近代マカダム式道路の原型にもなり、日本でも明治時代に標準構造として採用された。
しかし、砕石舗裝は時代とともに道路の交通量が増えるにつれて、維持管理費がかかるようになったことに加え、路麵を平坦に保つことが困難であることがわかりはじめ、さらに20世紀になると自動車が普及したことにより、自動車走行には不向きであることが顕著となり、次世代の舗裝であるアスファルトやコンクリート係の舗裝に移行するようになった。