2005 (265)
2011 (1)
2012 (354)
2013 (600)
クレディ・スイスの新調査によると、アジアが初めて世界で最も富裕な地域となった。
クレディ・スイスが10日発表したグローバル・ウェルス・リポートで、アジアは6月までの1年間で家計の富という點で、歐州を上回ったことが明らかになった。世界全體では家計の資産総額は5.2%減少。歐州が債務危機や世界的な景気減速の影響で最大の落ち込みとなり、資産額は14%減少し69兆3000億ドル(約5400兆円)となった。一方、アジアの家計資産の落ち込みが最も小幅で、1.9%減の74兆1000億ドルだった。
歐州の大幅な落ち込みを受けて、アジア太平洋地域(アジアとオーストラリアを含む)が資産総額で初めて歐州を上回った。
さらに、同リポートでは、アジアは今後數年間で他の地域よりも一層速いペースで富が増加するとの見通しが示された。アジアの富裕層人口は向こう5年間で70%拡大し1170萬人に達する見通し。なかでも日本と中國で最も多くの新富豪が登場している。
これに先立ち、キャップジェミニとRBCウェルス・マネジメントが公表した同様のリポートでは、アジアは既に富豪數で米國を上回っていることが示された。
また、クレディ・スイスの今回のリポートは、世界で最も裕福な國は引き続きスイスだと結論している。スイス國民の平均資産は成人1人當たり46萬8000ドルだという。一方、7位の米國の成人1人當たりの平均所有資産は26萬2000ドル。
アジア太平洋諸國では3カ國がトップ10入りした。オーストラリアが全體の2位で成人1人當たりの資産額は35萬5000ドル、日本(同27萬ドル)とシンガポール(25萬8000ドル)がそれぞれ5位と8位だった。ボストン・コンサルティング・グループが年初に公表した調査によると、シンガポールは既に人口に対する富豪の割合で首位になっている。