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1、を打つ雨/叩窗的冰雨

  風をきく

  だまつてゐるから怒つてるとは思はれたくない

  さむい寒い冬のまん中に立つてる

  花の匂ひの代りに

  おのれの首に何がまつはつてる?

  自分にもわからない

  通り過ぎる慧星のやうな風を耳近くにきいた

  好いてる人が十人、それよりも

  好きな一人の思慕をまとめるむづかしさ

  だから、こゝに私は凍死どころではない

  妹のピアノは階下で暖かくなつてゐる

  誰も私に聲かけてくれない——

  大きく歪んでるのはさびしいとも思ふ

  春がくるまでは動きたくないとも思ふ

  春は初め雪にまみれてくると思ふ

  その季節になれば貯水池の邊り、巷へも出やう

  手を上げると對へてくれる人は何處にゐるかしら?

  あゝ、あの首への思慕は明日の朝の美しい氷柱

  それとも犬の脊中へのせて遠くへやらうか

  だまつてるからよけいに胸にくるさびしさ

  反撥心を打つものの熱!

  さびしいからだまつてる者はあの首を描き出す。

  聽風

  不想因為沉默不語,而被誤認為是生氣

  佇立在冷冷的、冷冷的冬日中央

  連自己也無從知曉

  是什麽代替花香

  糾結在我的脖子上

  且聽風兒低吟,如彗星般掠過耳旁

  要釐清對十個心儀之人,不

  就算對一個心儀之人的思慕也是何等艱巨

  所以,我在這裏凍得幾近僵死

  此刻,妹妹的鋼琴在樓下散發著融融暖意

  沒有人搭理我——

  我想,龐大的扭曲者好不寂寞

  我想,我無意動彈,除非迎來春天

  我想,春天會被初雪緊緊包裹

  到了那個季節,不妨出門去到蓄水池畔,胡同小巷

  那個我一揮手,就迎麵而來的人,究竟身在何方?

  啊,對那頸項的渴慕是會結成明早美麗的冰柱

  還是會搭在狗的脊背上,被打發到遠方?

  因為沉默不語,寂寞才會加倍滲透心房

  還有那撩撥著反叛之心的燥熱!

  正因為寂寞,沉默者才會描繪出那頸項。

  窓を打つ氷雨

  窓を打つ氷雨

  さびしい冬

  冴えた眼でかなしい影繪を見てる

  水仙の葉は水つぽくて青い

  燈がにじんでる部屋

  悲しみたいが、まとまらない

  女の歸つた後の寒さ

  疲れた心象で何をか意慾する

  よせてかへした冷淡が今ほてつてくる

  さあさあ、何處までさみしくなる、かなしくなる

  ぶるぶるふるへる犬のやうな胴ぶるひ

  消えて行つたやうな人を呼ばうかしら

  一九三〇年の寒い風の窓

  重量を忘れてしよんぼりしてるオレ

  カアテンをしぼれば小さな世界

  つくねんとした燈にぽつちり暖かい氣もちを所有する

  今まで考へなかつた事で虛空をつかむ

  冴えた眼で悲しい影繪を見乍ら泣きつ麵をする

  泣けばいゝのに

  泣けない泣きつ麵をしてる

  叩窗的冰雨

  叩窗的冰雨

  寂寥的冬日

  眼睜睜瞅著哀怨的影子

  水仙的嫩葉水靈靈、綠油油

  燈影滲透整個屋子

  欲悲慟,卻無從梳理

  女人歸去後寒意突襲

  在疲憊的心象中,卻躍躍欲試

  冷漠襲來又退去,此刻竟燥熱難平

  啊,寂寞何時了?哀傷幾時盡?

  像戰栗的狗哆嗦著身體

  是不是該呼喚那消失的人兒?

  麵對一九三〇年這冷風肆虐的寒窗

  我忘記了重量,垂頭喪氣

  一關緊窗簾,這就是一個小小的世界

  木然的燈光下,我贏得了微暖的心緒

  用從未想過的事情拽住虛空

  眼睜睜瞅著哀怨的影子,哭喪著麵孔

  啊,要是能哭該有多好

  但臉上的表情卻欲哭不能

  狂暴なる伊想

  1

  何のために起きてゐるのか?

  雲ひわけ、ふりかへしの手紙を書くのか?

  風雨のはげしい夜中のたはぶれか?

  首つたけのあいつの足が見えるのか?

  負けたオレを意識してからのことか?

  この一點心は詩を字にしない!

  風雨の美しさをあいつだと思へ!

  オレはオレだと大見得を切れ!

  一人の世界は獨裁だ!

  あやしい咒文を無意識、一途に荒つぽくする

  にくむことも愛することもわからなくなつた

  2

  デタラメのメはもうねむくなつた

  (この一行は高村さんの詩のマネぢやない)

  忙しかつた身體をつぼめると

  まろいものになる

  まろいものはオレではないか?オレだ!オレだ!

  あいつはオレのことなんか知りやしないだらうし

  歪んだものの心理を解せる生物だと

  萬國旗の見分けさへも出來るんだが……

  押され乍ら昔オレはどんな言葉であいつを毆つたかしら?

  おう、壓力のちがつた思想で征服した空想!

  押すべき力はたうたう落ちて行く

  仕方がないからヤケになる

  どんな女でも美しいと感ずる!

  デタラメのメがさうさせる!

  1

  為什麽還遲遲不眠?

  是為了書寫辯解與求和的信件?

  還是要在狂風暴雨的深夜搗蛋一番?

  是為了窺見那神魂顛倒者的步履?

  還是意識到了自己的一敗塗地?

  唯獨這想法拒絕把詩寫成文字!

  那就把風雨的美麗設想成那小子!

  那就裝腔作勢地說,我就是我!

  我就是這一人世界的主宰!

  無意中,竟濫用了那些奇怪的咒文

  甚至不知道仇恨與熱愛!

  2

  胡言亂語的“語”已經昏昏欲睡

  (這一行可不是模仿高村先生的詩句)

  一旦蜷縮起忙碌的身子

  就變成了渾圓的物體

  渾圓的物體不就是我嗎?對,是我!就是我!

  那小子或許對我一無所知

  若是能理解扭曲者心理的生物

  或許倒能把萬國旗甄別得一清二楚……

  我曾一邊被推搡著,一邊用怎樣的言詞來猛揍那小子?

  啊,那用壓力迥異的思想來征服了的空想!

  推搡的力量終於散失

  因無奈,而變得自暴自棄

  忽然恍覺任何女人都美麗無比!

  啊,分明是胡言亂語的“語”驅使我如此!

  オレ

  わるい考へにぶるるとふるへた

  泣きたい時もあるにはある

  怒りをかみ殺す

  そいでオレは鏡を見やうとしない

  根つからバカでないものの持つ心理

  雪になりさうな夜の理智

  一人の一人

  夜は陰影のあるおもちや

  オレは一九三〇年を迎へたオレ

  無表情で、無愛想で

  花車な思想者で

  涙もろくて、怒りつぽくて

  のんでも醉はない酒をたしなんで

  三色刷で、墨繪で

  一本棒で

  靜かなお正月で

  オレをぐつと抱きしめて

  ぐらぐらぐらつと參つてゐる!

  この姿を見てオレだと知る人がゐる

  それは誰だか?オレも知らない

  だが、ゐる!

  そして眼の前に動いてゐる

  それは夜中の犬だか

  それはさむい空氣の中の水仙だか

  それはくろい靴だか

  魚だか

  お正月の夜の靜かさに

  その中に

  だが、ゐる!

  我

  為可惡的想法而瑟瑟戰栗

  盡管有時也真想掩麵哭泣

  強壓著怒火

  我拒絕了鏡子

  這壓根就不是傻瓜該有的心理

  還保持著大雪將近之夜的理智

  煢煢孑然,獨自一人

  夜晚是籠罩著陰影的玩具

  迎來一九三〇年的我

  麵無表情,漠然無理

  是一個花言巧語的思想者

  脆弱心軟、動輒生氣

  喝著怎麽喝也醉不了的酒

  用三色版、用水墨畫

  用一根棒

  在靜靜的正月

  一下子抱緊我自己

  晃蕩著,晃蕩著蹣跚而行!

  看見這模樣,有人知道那就是我

  可他是誰?就連我也無從知曉

  但肯定有人知道!

  並在我眼前晃晃搖搖

  那是夜半時分的狗?

  是寒冷空氣中的水仙?

  還是黑色的鞋子?

  抑或是魚?

  不過,在正月夜半的靜謐裏

  在它們之中

  肯定有誰知道個中底細!

  われらのSouvenir

  われらのSouvenirs

  青葉につゝまれた五月を迎へた

  われらのSouvenirs

  動けば動くものがある

  口を緘しては一線の平靜

  オレ、僕、自分、小生

  變りはてたオレはオレの聲をなつかしがる

  久しく人間らしい言葉に接しないオレは

  この青葉の風景の中に立ちすくんでをる

  口を動かしてもうおいのりの段でもあるまい

  一言、二言、それはむづかゆいことだ

  人を信じ、信じられることは今後何回とくるか知らないが……

  オレは今實際一寸の時間しかない

  その中で何を考へたらいゝか?

  オレはオレだ

  君は君だ

  首と首との遙かな距離

  淡彩の瑞ゝしい立體

  あれから何年かの月日が流れて行つた

  これはこゝでおしまひになるものだと自覺する

  オレの出發はこゝから始まる

  それならばX光線で見透されたオレのみすぼらしさは?

  ——いや、いや、歴史は光輝ある名譽

  古めかしい匂ひのまゝでいゝ

  われらのSouvenirs

  一切のそれを天に昇らせ、大地に埋める

  一人が一人、二人が一人

  一人が一人

  この心安さを季節の夕風がそよそよ吹いてくれる

  パツとおちついた色彩の燈がついた!

  我們的Souvenirs

  我們的Souvenirs

  迎來了綠葉簇擁的五月

  我們的Souvenirs

  隻要它們一動彈,就有東西在顫動

  隻要它們一緘口,就化作了一條線的平靜

  我、咱、自己、鄙人

  麵目全非的我懷念著自己的聲音

  我早已久違人的語言

  呆然佇立在這綠葉蒼翠的風景裏

  哪裏還能張開嘴巴,發出祈禱聲聲

  就算一言二語,也羞於啟齒

  不知道

  今後還會多少次相信別人和被別人相信……

  實際上,此刻我尚有少許的時辰

  那麽,我該思考些什麽?

  我就是我

  你就是你

  記得那頭與頭之間的遙遠距離

  還有淡彩繪就的生動立體

  打那以後,又是幾年光陰悄然流逝

  我意識到,它已就此終結

  我的起點從此開始

  設若如此,我那被X光一覽無餘的一身襤褸呢?

  ——不,不,曆史有著光芒四射的名譽

  它盡可保留它陳舊的氣息

  讓我們的Souvenirs

  全都升到天上,埋入地底

  一個人是一個人,兩個人是一個人

  一個人就是一個人

  季節的晚風輕拂著這心靈的靜謐

  啪嗒一聲,隻見色彩安詳的燈已霍然點起!

  ある夜の心象

  ——時間的に——1 きゝ耳立てゝ

  すてきに肩幅のある物音を

  オレだけきいてゐるのではないことが考へられる

  2枕に胸が痛い

  3寒い宵、犬の泣き聲

  4今日一ん日をさらりと捨てたやうな

  心象

  身體

  5市街の高架電車の音の行くところまで

  オレが行くのだ

  6考へなければ幸ひを今オレは

  思ひ出せない

  7花やかな冬の夜とオレ

  8!

  9あの對照も凍つてしまつただらう?

  10オレ、一點の黒子を思ひ出すがいゝ

  オレ、ねむくない、直通無思想、寒くもない

  彈力を構へて、ぎらぎらして、

  ……

  燈ひを消すと見える『最後のオレの手』を見るがいゝ!

  某個夜晚的心象

  ——時間上的——1側耳傾聽著

  那寬厚得近於美妙的聲音

  可以想見,不是隻有我在凝神諦聽

  2枕頭上,胸口一陣陣疼痛難忍

  3寒冷的夜晚,傳來狗的哭聲

  4 又是淡然擯棄了今天這個日子的

  心象

  身體

  5走啊走啊,我要一直去往

  城市高架電車的轟鳴去到的地方

  6如果不思考,我將不可能意識到

  此刻的幸運

  7華麗的冬夜與我

  8!

  9那種對照也早已冰封雪凍了吧?

  10我隻需想到那一個黑點

  就早已了無睡意,直達思想全無的境地,當然也不覺寒冷

  準備好彈力,光芒四射

  ……

  隻需看見那熄燈後才能看見的“我最後的手”!

  心象スケッチ

  十月、青い空に紙つぶてが飛んだ

  私はアトリヱで『小さな町』を讀んでゐた

  美しい顔の発見だ!

  十一月、眼ははつきりものを見る

  自分に似た心で、しかも聖らかな心よ

  知つてる、知つてる、その朗らかさと美しさを

  十二月、あゝ、何といふ手對へのあるやつだらう?

  そいつは通り魔のやうで不思議にも和やかなやつ

  そいつはこのGaminの心をぐつと製へつける

  一 月、もうオレの力は大空の凧のやうでない

  だが、新しい喜びをよろこぶあなたは

  人といふものに峻烈な美しさを感じただらう?

  二月、雪の降る底冷えのする夜の窓で

  誰がつゝましくあの晴れた日光の春を待つであらう

  あなたは、あなたは……二月の神經のやうな櫻並木の道を歩いてゐる

  心象素描

  十月,紙球飛向了藍天

  我在畫室裏讀著《小城》

  驚覺一張美麗的容顏!

  十一月,眼睛清晰地觀察著物體

  是與自己相似的心靈,而且是聖潔的心靈

  我深諳,我深諳那種明朗和美麗

  十二月,啊,一個好有能耐的家夥?

  他就儼然是過路的妖魔,卻又奇怪地不勝謙和

  他霍地製服了這Gamin法語單詞,有“流浪兒、頑童、妖冶的女人”等意。——譯注的心

  一月,我的力量已不再像天空中的風箏

  可是,為新的喜悅而喜悅的你

  是否從人這種存在中感受到了峻烈的美麗?

  二月,在雪花飛揚、寒冷徹骨的夜窗邊

  是誰在謙恭地等待著那陽光明媚的春天

  是你,是你……在恍如二月神經般的櫻花道上款款向前

  やろんぼうの唄

  正正方形!これでもか?

  まがつたサアベルのやろんぼう?

  つりがねマントに降る雪は

  卍巴、×形

  酒に頬が赤くなれば

  えゝ、えゝとな!外へ飛び出す

  えゝ、えゝとな!えゝとな!千鳥足!

  立派なウオルツのステツプがあぶなつかしい

  ぽんと爆發する速力でにげまはるんだから

  やろんぼう心象は悲しいぼんぼり、悲しい兵べ衛え獨ご樂ま

  やろんぼうはようくやろんぼうを知つてゐる

  やろんぼうはテンポウのある自己回想をする

  歪んでることはむしろふりすてたいほど

  ゑゝ、えゝとな!えゝとな!

  バネ仕じかけで歪みながらはねかへる

  酒ト雪トハオレノ燃料ニスギナイ!

  ヤロンボウノ眼ハバラライカ

  バカナヤツト雲フノハ誰ダ!

  臍ノ下三寸ノ糞ドキョウ!

  やろんぼうはようく自分を知つてゐるつ!

  注×形=バツテンガタ

  那家夥的小調

  難道這也算是標準的正方形!

  顯然,這佩刀已經彎曲變形!

  大雪降落在吊鍾形狀的鬥篷上

  要麽呈卍字形,要麽呈×字形

  酒後的臉一片通紅

  嗯嗯唔唔著,朝室外飛奔

  嘴上嗯唔著,腳下晃蕩著!

  美妙的華爾茲舞步險象環生

  因為是用爆發的速度到處逃遁

  所以,那家夥的形象堪比可悲的兵衛陀螺,可悲的紙罩臘燈

  那家夥對自己了如指掌

  那家夥陷入了夾雜著憧憬的自我回想

  扭曲意味著像彈簧般一邊彎曲,一邊反彈

  嗯嗯唔唔著,嗯嗯唔唔著

  恨不得將它撂在一旁

  酒精和雪花不過是我的燃料!

  那家夥的眼睛乃是巴拉萊卡琴!

  罵“混蛋”的人究竟是誰?

  哪個人竟敢如此狗膽包天!

  是的,那家夥對自己了如指掌!

  あいつの背中へ書いた詩

  雨はどしや降りだ

  あいつは窓ぎわにもたれて泣いてゐる

  遠くでそれを見てる人は知らないふりをして見てゐる

  あいつは泣き止んでコンパクトで顔を修理する

  あいつの脊中はたくましい馬だ

  ハタ……タコ……コマ……ハト

  アメガフリマスニホンヘアサツテカヘリマス

  あいつの脊中はこつちへひるがへる

  デハ、コレカラマタヲドリマセンカ

  (アナタハモノワカリガイゝ)

  かゝとの高い靴と衣ずれの音

  雨は八月の夜を瑞ゝしくする

  ウオルツの音楽が二人を大廣間へ送つてくれる

  オワカレノワルツヨ!

  あいつもこつちの脊中へ字を書いてるらしい

  それはこつちに讀めない字體で……

  二人はバンドの前の噴水やシヤンデリヤに輝く

  セナカハクチダ!

  ウム、ウム

  あいつもこつちも心中ひそかにさびしくなる

  くるくる踴りまはれば秋の夜はたのしい!

  あいつは顔をうつむいてもたれ氣味

  寫在那家夥脊背上的詩

  滂沱大雨

  那家夥倚窗而泣

  有人遠遠地看著這一切,卻佯裝一無所知

  那家夥終於停止啜泣,用粉盒整理著麵容

  那家夥的脊背是一頭強悍的馬匹

  哢噠……噠哢……哢噠……噠哢

  後天我將返回下雨的日本

  那家夥朝這邊背過了身子

  那麽,不接下來再跳一曲?

  (你真是善解人意)

  高跟鞋與摩挲著的衣服一陣作響

  雨把八月的夜晚衝刷得充滿生氣

  華爾茲的音樂把兩個人送進了大客廳裏

  是分手的華爾茲舞曲!

  那家夥似乎也在朝我的脊背上寫字

  用的是我無法閱讀的字體……

  兩個人因樂隊前的噴水和吊燈而神采奕奕

  脊背也能像嘴巴吐露心語!

  嗯,嗯

  那家夥和我心中頓感淒寂

  跳了一圈又一圈,秋夜竟如此歡愉!

  那家夥低著頭,倚窗而立

  作品八十三番

  夜のごうごうとする音をきく

  ベツトの上に浮遊しない重力のある物體

  何がさてこいつに悲しい心象を興へたのか?

  わからないん?

  ではなくして暗い世界

  そしてやたらに昇る夏の青葉の青つぽい匂ひ

  オレはフヰルムの思ひ出をたのしぶ

  そして雲ふことを青葉の中へばらまく

  『何と雲つても……だ!』

  人生をしらずに人生をはかなむ

  その度毎に麵白いん

  ぐりぐりした勇しい心象も一寸はみ出してくるん

  ごうごうする都會の夜の物音もするん

  きゝ耳立てるといやにしんみりしてる

  いろいろの首をぶちこはしては一つの首につくり上げる

  百合の花の香こいい部屋

  鳩時計への耳

  重心を忘れると眼が雲ふことをきかなくなり

  どんづまりオレも浮遊してく

  作品八十三號

  聽著夜晚轟隆的聲息

  床上是不會浮遊的、沉甸甸的物體

  是什麽給這家夥賦予了哀傷的心象?

  難道不明白?

  不,這是一個黑暗的世界

  還有那夏季的綠葉嫋嫋升騰的青澀氣息

  我享受著膠片中的回憶

  並把想說的話播撒在綠葉叢裏

  “不管怎麽說都……”

  對人生無知,卻慨歎人生幻虛

  每次這麽做,卻都那麽橫生妙趣

  勇猛的心象也變得少許離奇

  還有都市的夜晚也發出轟隆的聲息

  一旦側耳傾聽,卻又一片闃寂

  打碎各種聲音,製作成一個腦袋

  百合花的馨香縈繞著整個屋子

  專注於報時掛鍾的耳朵

  一旦忘記重心,便不再聆聽眼睛所說的話語

  到最後,我自己也開始浮遊而去

  ここまで來た時

  ここまで來た時

  五十八頁の心象スケツチが停止する

  それはオレ自身にもわからぬ澁滯だ

  それは忘れた對照

  ひからびたオレ

  斷線した電力

  夏の夜

  多分、卓上燈を消した世界だ

  それは、否ノン!

  それは反撥するほどの弾力を持ち乍ら

  何も思はない夜がつづくからだ

  そして百合の花の匂ひ

  蚊の聲

  風の音と風鈴の音

  いい位な心もちにいい位なヂクザツクだから

  今夜はこのノートを眺めるのだ。

  到了這裏時

  到了這裏時

  五十八頁的心象素描戛然而止

  那是一種我自身也懵然不知的澀滯

  那是忘卻了的對比

  幹涸的我

  斷線的電力

  夏天的夜晚

  也許,它就是台燈熄滅後的世界

  不NO!

  是因為它有著反抗的彈力

  卻讓一無所想的夜晚綿綿延續

  還有百合花的馥鬱

  蚊子的嗡嗡低鳴

  風和風鈴的聲音

  蜿蜒繚繞,讓人心曠神怡

  於是,今夜我凝視著這個筆記本。

  點火時の前

  タバコの火と和蘭陀小皿をみつめてる

  曇天の動かぬ窓の梢

  空の上一直線に行く音は何だ!

  あれはMG、彼自身を驚かす物すごい物音

  灌木の小枝、馬場を走る一群の乗馬者を貫き

  天地一ぱいドドドドツとひゞく重強音!

  その間に流れるやうな煖爐の呼吸があるから

  左の頬に暖かい熱がくるんだ

  もう日暮だといふのにこの無言劇の心を動かしてゐるんだ

  私は雪もよひの空を考へてる

  あの白い生きものがちらちら踴つてくることは、我ゝのよろこびにちがひない?

  あのちくちく來る針のやうな生きものめが

  卍巴に、霏ゝと、或はすつぽりと天地をおひかぶせて……

  ああ、タバコのけぶりばかりで『世界大戦爭』を回想してしまつた

  もう燈のつく頃を心にない頁ばかりめくつてゐる

  午後一ぱいしきりなしに鳴つてたあのMGの音にも飽きがきて

  息づまる寒さにまつ赤に赤くなつた夜を待つ

  このツンドラ帯の鈎のある風物に

  いつもの工場がへりの人ゝの足音が引つかかる時

  自分は裏門に立つてその人達の後ろ姿を見送らう!

  雪もよひの空だ!

  きつい寒さだ!

  自分の世界の土手つ腹をけ破るドドドドツと雲ふ重強音!

  ああ、いつから君と離れた

  自分だけの祝盃を飲みほす時は何時だ?

  張りきつた透明な世界は今またはつきり破られた!

  地上にばつとMGの三角火が閃くのは君には見えまい?

  この動かないものの動き、それすらも君には

  煖爐のちよろちよろ火が一條の煙となつて空に昇るのも……

  今はもう君に自分ははつきり見えまい?

  自分の貌が君の心中にないのは勿論のこと

  夕方近い君の世界にも、僕の考へてる世界にももうすぐ燈ひが入る

  そして雪は恐らく今日も一つの風物として自分の愛望にすぎなかつた!

  一陣の風がほしい!

  往くものを忘れる風、未來への強風!

  沈黙の靜けさをあゝ、またもつんざくMGのすごい物音!

  私は燈がぱつと明るくなるまで自分をみつめてゐる——

  點火之前

  注視著香煙的火星和煙灰缸

  驚覺樹梢已爬進陰天靜止的窗戶

  那徑直升天的聲音究竟是何物?

  那是MG,是讓他自身也驚嚇不已的巨大響聲

  灌木叢的小小樹枝,劃過一群在馬場上疾馳的騎手

  天地間充塞著噠噠噠的超重強音!

  其間流淌著暖爐的呼吸

  以至於左臉上湧起一陣陣溫熱

  雖說已是黃昏,卻掀動著這無言戲劇的心靈

  我思考著這雪花降至的天色

  那白色的生物悠悠輕颺,肯定是在昭示著我們的喜悅

  那像針頭紮下的生物

  要麽呈卍字形地霏霏而下,要麽將天地猛然裹住……

  啊,僅從那香煙的煙霧就想起了“世界大戰”

  在這點火時分,卻隻顧翻閱著無心的頁碼

  甚至開始厭倦那鼓噪了一下午的MG的響聲

  在令人窒息的寒冷中,等待著變成赤紅的夜晚

  當那些工人下班回來的腳步聲

  絆住了這凍土地帶上帶鉤的風景

  就讓我站在後門口,目送那些人的背影!

  雪花降至的天空!

  難以忍受的寒冷!

  摧毀自己世界堤壩的“冬冬冬冬”的超強重音!

  啊,是幾時與你分手的?

  將一個人的酒杯一飲而盡,又是在何時?

  顯然,繃緊的透明世界如今又遭到了毀損!

  難道你不曾看見

  MG的三角火焰在地上赫然閃現?

  這靜止之物的運動,莫非你也視而不見?

  還有暖爐的微火化作一道煙霧嫋嫋升天……

  如今,難道你連自己都看不真切?

  不用說,自己的麵容並不存在於你的心中

  燈盞即將點燃,在你臨近夕暮的世界裏,還有我思考著的世界裏

  而雪花恐怕今天也是作為一種風物,不啻我自己心中的期許!

  我要一陣風!

  那種忘卻過去的颶風,吹向未來的颶風!

  啊,那再度撕裂沉默之靜謐的MG的巨大聲音!

  我凝視著自己,直到燈火霍然點明!

  くらやみの中の詩

  壁!壁が見える

  壁がなつかしい

  四つのベツトの中のオレ

  昨日のオレ

  今日のオレ

  明日のオレ

  今ここのオレ

  雨の音がきこえるか?オレ

  オレは全く坊ちやんで、蕾の花!

  カアテンの白波に驚いてはいけない

  むかむかと惡魔の匂ひがするんだから

  もつとにくんでやれ!

  可愛い階段の足音に耳をすましてやれ

  明日の晴天をいのつてやれ

  おのれを殺して時計の音のなつてやれ

  いざとなつたら隼のやうに飛んでやれ

  今は見えないものと見すてゝもいゝ

  あの猛獣はやさしいんだから

  電燈で長いまつ毛をきらきらさせることは無用

  雨の中で汽笛

  そこでもつと和やかに

  オレをオレの眼の中に入れ

  小さい惡魔を今夜逃してしまへ!

  寒い毛布は軍人にも似はないこの白色石英

  人生が明るすぎるから毛布を深く深く

  四つのベツトは今夜も、戦友の疲れた朗らかな夢

  オレも、オレも妄想を飛ばしていゝ心にならう

  いゝタバコとね、

  長い廊下の秋蟲の聲!

  あゝくしやみ一つすると動くものがある!

  恐ろしい私よ!正しい私よ!

  黑暗中的詩

  牆!能看見牆

  牆讓人懷念

  在行軍床上的我

  昨天的我

  今天的我

  明天的我

  此時此地的我

  能聽見雨聲嗎?我

  我是徹底的公子哥兒,百分百的花蕾!

  不要被窗簾的白浪所驚嚇

  因為傳來了惡魔的氣味

  你要更加痛恨他才對!

  你要傾聽那樓梯上可愛的腳步聲

  為他祈禱明天晴朗的天氣

  為他殺死我,變成一道鍾聲

  如果需要,就像遊隼般高高飛翔

  不妨拋棄眼前看不見的東西

  因為那野獸是如此溫良

  無需在電燈下讓長長的睫毛躲躲藏藏

  在雨中,汽笛

  更加平和地

  把我裝進我的眼裏

  今夜就讓那小小的惡魔逃之夭夭吧!

  寒冷的毛毯是與軍人格格不入的白色石英

  因為人生過於明亮,所以才把毛毯蓋得更加嚴實

  今夜,行軍床也成了戰友疲憊後快活的夢境

  我,也索性讓妄想放飛,迎接好心情

  美妙的香煙、

  還有長長走廊上秋蟲的囀鳴!

  啊,隻要打個噴嚏,就有東西在晃動!

  可怕的我!嚴正的我!

  新嘗祭の夜

  Nocturne No。3丁度八時、

  しみじみと寒さにふるへてる僕

  うすつぺらな心は寒さにいたんでる

  浮気ものゝ眼は閉ぢた!

  外を荒しまはる風の音

  昨日行つた火薬製造所の黃色薬の匂ひ

  丁度九時、

  今喇叭がなつた、日夕點呼の悲しいリズム

  僕は立つてる、寒さに身ふるはせて

  赤い週番肩章の士官の靴の音

  一、二、三、四、

  メカニツクな番號が僕の前をパスする

  丁度九時半、

  光がなくなつたベツトの中の細眼の夢

  何が見えるだらう?オレといふ生きもの

  何もきこえやしない、あれは風の音

  ぷんぷん指先きの密柑の匂ひ

  誰か來てはすぎ去つたこの小さい走馬燈

  それにえぐるやうな恐ろしい中空の喇叭の音

  馬は廄でこつこつとおのれの蹄の音をきいてる寒夜

  丁度十時、

  あゝ死んでしまへ!まだふるへてる僕

  硝子窓は風におびへて一人の天邪鬼をおどかす

  發動機講堂の三た和た土きの上では

  おち葉が終夜かろやかな圓舞をつづけるだらう?

  「三つ星は」?

  「三つ星」は櫸の梢から格納庫の天へ

  明日の晴天は?

  明日は終日演習、禦あひにく様!

  (咳一つ誰かゞすると鋭くも振動するこの第七寢室)

  ところで寒い枕、夜に光る腕時計

  風はまだ嘨いてるね

  うん、あれも天邪鬼でな

  今一氣に市ヶ穀臺を吠えながらかけ下りた

  あの夢を運ぶ夜汽車の窓を叩きに行つた!

  そのあとはまあ、しばらくは手風琴と森の靜けさだらうよ?

  ——十時二十五分過ぎ

  安らかに死んでしまへ!まだ生きてゐる僕

  夜は寒さで寢室の白堊の天井が悲しいフイルム

  僕はまだ眼をつぶり乍ら眠れないんだから情ない!

  僕は歴史を考へてる、僕自身の今日の一日の日誌を

  いや、それよりも死にたい、このかなしい世界から

  あゝ!

  あくびは大きいがまだ十時二十五分

  動かないくせに神秘的に輝やく青い時計の針

  もうたまらない!たまらない!

  くらやみのすべてが見える!

  ワアツ!毛布を頭からすつぽりだ!

  これがどん底で、これが大團圓だといゝが——

  新嚐祭11月23日,原為天皇向天地進獻新穀並自己嚐食的節日,現改為“勤勞感謝日”。——譯注之夜

  NocturneNo。3正好是八點、

  我凍得直打寒顫

  輕佻的心因寒冷而被疼痛糾纏

  輕浮者閉上了雙眼!

  外麵風聲肆虐

  昨天去的那家火藥廠的炸藥味還在到處彌漫

  正好是九點、

  此刻軍號吹響,帶著早晚點名的傷感節拍

  我佇立著,凍得直打寒顫

  佩帶紅色值周肩章的士官來回盤桓

  一、二、三、四、

  機械的番號走過我麵前

  正好是九點半、

  在不見光線的床上做夢,眯縫著雙眼

  能看見什麽呢?這個名叫我的生物

  什麽都聽不見,那分明是風的聲音

  柑橘的氣味縈繞在指尖

  人來又人往,手提著這小小的走馬燈

  可怕的熄燈號就像在撕裂心弦

  寒夜裏,馬兒在馬廄裏聆聽著自己的蹄音

  正好是十點、

  啊,去死吧!還在顫抖著的我

  玻璃窗在風麵前膽戰心驚,嚇唬著一個小鬼

  在發動機講堂的三合土上

  落葉整晚都在跳著輕柔的圓舞曲?

  “三連星”呢?

  “三連星”正從櫸樹梢爬向彈藥庫的天際

  明天是個難得的大晴天!

  對不起,明天一整天都要訓練!

  (在這第七寢室裏,隻要誰咳嗽一聲,整個房子都在悠悠顫顫)

  冰涼的枕頭,夜裏發光的手表

  狂風還在咆哮

  嗯,它也是一個乖戾的小鬼

  此刻正吠叫著,沿著市穀台一路奔跑

  去敲擊那運送夢鄉的夜行列車的窗欞!

  然後,好一陣子都隻剩下了手風琴和森林的寂靜?

  ——十點二十五分

  安詳地死去吧!這個還活著的我

  夜裏,寢室的白屋頂因寒冷化作了悲傷的膠片

  我緊閉雙眼,卻夜不成眠,好沒出息!

  我思考著曆史,記錄著自己今天的日誌

  不,我更想在這之前消失而去,從這悲哀的浮世

  啊!

  盡管哈欠連連,但卻才十點二十五分

  藍色的時針沒有動彈,卻發出神秘的光豔

  啊,再也無法忍受!再也無法忍受!

  黑暗中一切都清晰可見!

  哇——用毛毯從頭蓋住自己!

  我希望,這就是最底層,這就是大團圓——

  氷雨の夜

  Nocturne No。4梢さん、梢さん

  雪でも降りさうな天そらから

  またもやつて來たね、氷雨の光り

  このわびしい鈍重な大氣をちくちくさせて

  いやに鋭い隼のやうなやつが

  市街市街の暮れかける時

  燈といふ燈が小さな圓空にふるへる時

  あなたの前を鋭くもす早くも——

  それで眼をつぶつて

  私は硝子窓の幻燈風景をたのしんでゐる

  私はあなたを思ひ出さうとしたが

  今この氣持ちではうまく描けない

  氷雨がパラパラ通つて行く

  私は昨日の自分を見た

  昨日はお濠ばたで猛烈な風をくつた

  あの暴タイ君ラントに向かつて抜き手を切つて進行した

  負けるものか!なに、負けるものか!

  あの夕ぐれの本念が私にほしい!

  梢さん、梢さん

  今、自習室の南の窓をふるはすのは

  こゝから一裏、港から來るあの氣笛

  それに思ひ出したやうな暗の中の自習喇叭!

  馬場も草原も砲廠も皆くれて

  あなたと話したマテオリツチの夢も遙かな冬

  天と地が刻ゝに迫られてゐる、十二月の寒さ

  私は窓ぎはの白いカアテンにもたれてゐる

  それを絞ると明るい燈が眼に迫る

  氷雨のやつは隼のやうに

  或は小銃弾のやうに

  光り!寒さ!この感情をすぎるのは無の恐ろしさだ!

  梢さん、梢さん

  あゝもうとつぷり暮れた一九二七年の日本

  やつは過ぎ去つた遙か市街を越えて

  私はその後にくる寒さを待つてゐる

  思念がやがてあやしい寶石のやうに光るのを

  そして季節の匂ひがぷんと鼻に來るのを

  安らかさといろいろ

  身に迫る烈しさといろいろ

  くるクリスマスの暖い夜を考へ

  この寒さがあなたにもめぐることを考へ

  これからまた赤と青との戰爭ごつこの私の仕事を初める前に

  梢さん、きこゑるか?荒涼な冬に對へる歌

  “Love's old sweet song。”の一節

  Just a song at twilight,when the lights are low,

  And the flick'ring shadow softly come and go……

  Tho'the heart be weary,sad the day and long,

  Still to us at twilight comes love's old song,Comes love's old sweet song。

  冰雨之夜

  Nocturne No。4阿梢啊,阿梢

  從雪花降至的天邊

  又來了,那冰雨的光線

  蜇刺著這寂寞而笨重的大氣

  當所有的街道開始日暮

  當所有的燈盞在小小的圓空中哆嗦

  一個像隼鳥般敏銳的家夥

  敏捷地從你麵前一掠而過——

  所以,我閉上眼睛

  欣賞著玻璃窗上的幻燈風景

  我試圖想起你來

  但此刻的心情卻阻止我準確地描摹

  冰雨“啪啦啪啦”一溜而過

  我一下子看見了昨天的自己

  昨天,在護城河邊遭遇了猛烈的狂風

  我朝著那暴君tyrant,奮力劃水似地大舉挺進

  怎能甘心敗北?是的,怎麽能甘心敗北!

  我亟需那傍晚原初的意誌!

  阿梢啊,阿梢

  此刻那搖撼著自習室南窗的

  是來自一裏之外海港的汽笛

  還有那突然響起的黑暗中的自習號令!

  馬場、草原、炮廠,全都日暮

  在這冬天裏,曾和你說過的利之夢也變得遙不可及

  十二月的寒冷正一點點逼近天地

  我倚靠著白色的窗簾

  一掀開它,明亮的燈火就近在眼前

  冰雨這家夥就像隼鳥一般

  或者恰似小小的子彈

  光!寒冷!隻有無的恐懼勝似這種情感!

  阿梢啊,阿梢

  啊,這是徹底日暮了的一九二七年的日本

  那家夥逾越了早已逝去的遙遠街市

  我等待著緊隨其後的寒冷

  等待著思念像奇怪的寶石般光芒熠熠

  等待著季節的氣息撲鼻而至

  還有安詳和其他種種

  以及迫近的狂烈和其他種種

  想著溫暖的聖誕夜

  想著這寒冷也會裹挾你

  在開始我的工作——紅與藍的戰爭遊戲之前

  阿梢啊,你可曾聽見了那回應荒涼冬日的歌曲

  “Love’s old sweet song。”中的幾句?

  Just a song at twilight,when the lights are low,

  And the flick’ring shadow softly come and go……

  Tho’the heart be weary,sad the day and long,

  Still to us at twilight comes love’s old song,Comes love’s old sweet song。

  
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