>>富岡製糸場の操業停止を受けて、市民レベルでもその価値を伝えていこうとする學習會「富岡製糸場を愛する會」が、當初は細々としたものではあったが、1988年に発足した[129]。この団體は継続的に活動しており、特に活発な市民団體とされている[130]。
富岡市の取り組みでは今井清二郎の市長在任中(1995年 - 2007年)が、ひとつの大きな畫期となっている[131]。今井は市長就任前から富岡製糸場に強い関心を抱いており、市長になると片倉工業との交渉を開始した[132]。そんな中、2003年(平成15年)に群馬県知事小寺弘之が富岡製糸場について、「ユネスコ世界遺産登録するためのプロジェクト」を公表した[133]。翌年12月には県知事、市長、片倉工業社長の三者での合意が成立し、富岡製糸場が富岡市に寄贈されることとなった[134](土地は有償で売卻、建物は無償譲渡[135])。2005年(平成17年)9月30日付けで富岡市に寄贈され、翌日からは市(富岡製糸場課)が管理を行っている[136][注釈 22]。