新たな指針とは、「タイムトラベル」を題材とした內容の映畫やドラマを禁止するというもの。
SARFT(the State Administration of Radio Film and Television)と呼ばれる政府の検閲機関が、映畫監督や台本作家などに対して発表した。
中國政府は、映畫の主人公などが過去や未來を行き來し、歴史を書き換えることを問題視しているとのこと。
政府は、「映畫などの製作者は歴史を軽視しており、これ以上歴史を軽薄に取り扱うべきではないからだ」と今回の決定の理由を説明している。
新しい指針は、タイムトラベルに限らず神話や常識に反する內容、矛盾するような道徳観、前向きな考え方に欠けるものなどにも適用されるとのこと。
「神話、迷信、霊魂の生まれ変わりなど、このようなものはすべて対象となる」と発表している。
以下が、今回禁止の対象となった主な作品。(左:原題、右:邦題)
Bill and Ted’s Excellent Adventure ビルとテッドの大冒険
Back to the Future バック・トゥ・ザ・フューチャー
The Time Traveller’s Wife きみがぼくを見つけた日
12 monkeys 12モンキーズ
Star Trek(全編) スタートレック
Terminator(全編) ターミネーター
Planet of the Apes Planet of the Apes/猿の惑星
The Butterfly Effect バタフライ・エフェクト
Austin Powers オースティン・パワーズ
A Christmas Carol クリスマス・キャロル
新しい指針が出されたのは、中國共産黨の創設90周年が背景にあるからとのこと。SARFTは、「テレビなどで90周年を記念するにあたり、業界も國家の意向に従わなければならない。
すべての人がこの國の記念すべき日にむけて積極的に準備していくべきだ」としている。
中國のテレビや映畫業界には政府の直屬の権力が及んでいる。どんなSF作家も今回の決定を書き換えることはできなさそうだ。