阪神の新井貴に待望の一発が飛び出した。中日との練習試合で、一回に小笠原から左中間へ豪快な3ラン。內角寄りの変化球を強振し、「初球から自分のスイングができた。感じは良くなっている」。実戦での初本塁打に、安堵(あんど)の笑みも広がった。
プロ野球選手會長として多忙を極めた時期は、安打すら出ない狀況だった。選手會の仕事とは別問題であることを強調してきたが、「ずっと自分のスイングが できていなかった。甘い球でも空振りしていたしね」と振り返る。練習中も攜帯電話で各方麵と連絡を取り合わなければならない狀況下で、野球に集中できな かったのも確かだ。
だが、今は4月12日の開幕という大きな目標點がる。練習試合が終わった後も居殘り練習で黙々とバットを振った新井貴。「(いい狀態を)続けるというか、もっと上げていく」。今度は阪神の4番としての決意表明に力を込めた。