大規模なシステム障害が続くみずほ銀行で、新たな問題が明らかになりました。ATMが使用できなかった今月19日からの3連休に、窓口で預金の引き出しに応じた際、利用者が預金殘高を超えて不正に引き出したケースが相次いでいたことがわかりました。その額は2億円にのぼる可能性があるということです。
みずほ銀行は、大規模なシステム障害が相次いだため、19日からの3連休にすべてのATMを停止する代わりに臨時で全國の店舗を開き、キャッシュカードや本人確認書類などを持參した利用者に対して1件10萬円までの引き出しに応じました。この3日間で19萬6000人が総額109億円を引き出しましたが、関係者によりますと、システム障害によって預金殘高を確認できないまま、申告額通りの引き出しに応じたため、利用者が殘高を超えて不正に引き出したケースが相次いでいたことがわかりました。
中には、1人で複數の店舗を回って10萬円ずつ引き出したケースもあり、不正に引き出された額は合計2億円にのぼる可能性があるということです。みずほ銀行では、すでに一部を回収していますが、長引くシステム障害が殘高を超えた不正な引き出しという新たな問題を引き起したことになります。