http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/
30キロ地點で高い放射線量
文部科學省は、福島第一原子力発電所周辺の放射線の量について、18日の測定結果を発表し、原発から北西におよそ30キロ離れた地點で、17日に続いて1時間當たり100マイクロシーベルト台の比較的高い値を検出する一方、そのほかの地點ではふだんよりやや高いものの、直ちに健康には影響のないレベルとなっています。
周辺の放射線の量は、文部科學省などが福島第一原発から20キロから60キロ離れた福島県內の8か所で、18日午前10時から正午まで専用の測定車両を使って屋外で測定しました。
その結果、最も高かったのは、現在、屋內退避の指示が出ている原発から北西30キロ付近の地點で、午前11時33分の時點での放射線の量は、1時間當たり140マイクロシーベルトという値でした。
この地點では、17日午後2時にも1時間當たり170マイクロシーベルトを検出しています。
これらの値は、屋外にいると一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる限度量の1ミリシーベルトに6、7時間で達する數値です。
一方、福島第一原発から30キロから60キロ離れたそのほかの測定地點では、1時間當たり40マイクロシーベルトから1マイクロシーベルトだったということで、ふだんの値よりは高いものの、直ちに健康には影響のないレベルとなっています。
これについて、枝野官房長官は午前の記者會見で、「直ちに人體に影響を與える値ではない。
地形や風向きなどの気象狀況にも左右されるので、モニタリングを強化して詳細にデータを分析していく」と述べました。
そのうえで、「この値が長期間続くという可能性が萬一あれば、しっかり対応する」と述べました。