丹羽宇一郎 前中國大使インタビュー

來源: 六甲山翁 2014-11-07 04:51:19 [] [博客] [舊帖] [給我悄悄話] 本文已被閱讀: 次 (16642 bytes)
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http://diamond.jp/articles/-/60927

4つの日中共同聲明に立ち帰り、趣旨を確認せよ
安倍 習両首脳に42年間の努力を覆す権利はない
——丹羽宇一郎 前中國大使インタビュー

隣國で世界第二位、三位の國が
口もきかないなんて、世界の珍事だ

――11月に中國北京で開催されるアジア太平洋経済協力會議(APEC)を利用して、日中首脳會談が開かれるか、注目が集まっています。丹羽さんは2010年6月から2012年12月まで、大使を務められたときは、関係悪化が急速に進んだ時期でした。9月以來、日中両國は関係改善へ向けて努力を重ねている様子が、メディアを通して私たちの耳にも入ってくるようになりました。丹羽さんは現狀をどのようにご覧になっていますか。

 うーん……、日中首脳會談をすべきだということは、今に始まったことではないと思いますよ。1年以上、首脳會談をすべきであることは言われているし、だれもがその必要性を感じています。

 習近平國家主席は2012年以降、いや、その前からずっと「日中両國は住所変更できません。だから仲良くやっていくしかない」と言っています。今のままの日中関係ではダメで、首脳會談をして関係改善をしなければならないことは、日中両國にとって分かり切っていることでしょう。

 戦爭狀態ではない隣國同士が喧嘩をして話もしない、それが何年も続いているという國は、世界でありますか? 戦爭狀態のパレスチナとイスラエルだって、話し合いをするくらいなんですよ。世界第二位、第三位の経済規模を誇る日中のトップ同士が、二年間も話もしないなんて、世界の珍事ですよ。歴史上、そんな國はないですよ。

両國民とも、このまま喧嘩狀態でいいと思っていないわけです。しかし、なかなか國民の聲が大きくなって、政治に対して圧力をかけるまでには至っていない。これでいいのでしょうか。日本の國民の皆さん、中國の國民の皆さん、今のままでいいんですか? 両國間の経済関係も、このまま停滯していっていいんですか? 今の狀況をずっと続けて、國民にとって何かいいことあるんですか? ひとつもないですね。

 今のままでいい、話をしなくてもいい、という人もいるかもしれないけれど、それは両國民の圧倒的多數ではない。隣國で、仲良く付き合うしかない。話をしなくてもいいという人がいたらね、言ってほしいですね。なんで、話をしなくてもいいのか。

 世界中が日本と中國は変な國だなって、見ることになりますよ。隣國で仲良く付き合うしかないのに、両國の首脳は意地張って、なんて子どもじみたことをしているんだって思われてしまいますよ。

42年間の先人たちの努力を
水泡に帰す権利は両首脳にはない

――靖國參拝問題などの歴史認識と尖閣諸島をめぐる領土問題の2つが今の日中関係における問題で、中國側はこの2つの問題について日本側が譲歩することが対話の條件であると伝えられています。

 そんなことは、日本の政治家含めて関係者の誰もがわかっている。皆で會議して、話し合いなんてしなくても、分かっていることですよ。それをどうやって解決するのかということが大事で、それを議論することが大事なんです。

 でも、議論しても答えは出ませんよ。答えの出ない議論をしても仕方ない。私に言わせれば、答えが出ないということを分かりながら、皆で一生懸命、ああでもない、こうでもないとやっている。

 なぜ、答えが出ないのか。それは主権に関わることだからですよ。主権に関わることいついては、解決する方法は3つしかない。話し合い、戦爭、裁判所に訴える、この3つです。

 戦爭しようという方法は言語道斷。では裁判所に訴えるのか。でも、もともと尖閣諸島は日本の土地なんだから、日本が裁判所に訴えるなんて、おかしい。中國側が訴えればいいというが、中國側はそれはしない。じゃあ、話し合いしかない。でもね、話し合いで解決できるなら、もうとっくの昔に話し合いをして解決しているはずです。

中國側は「解決しないと話はしません」と言うなら、永遠に日中は話はできないということですね。領土に関する問題は、そういう解決のできない、答えの出ない類いのものなんです。棚上げだって言ったって、日本にとっては棚に上げるものがないんだから、どうやって上げるのか。文書にも何も書いていないわけですからね。

 次に靖國參拝問題です。この問題をクリアするには、安倍首相が譲歩するか、習國家主席が譲歩するか、しかない。でも両者ともに譲歩する気はまったくない。話し合えって言ったって、何も進まないですよ。

 じゃあ、どうするのか。どうやったら話し合いができるのか。こうした問題以外のテーマを提示しないと行けないということです。

 何があるのかというと、私は唯一の道だと思いますが、日中國交正常化の際に交わした4つの日中共同宣言を確認することです。政治家は両國ともにこの聲明を読み直すことです。

 田中角栄首相が第64代、安倍晉三首相が96代の総理大臣です。間に32代の総理が日本にはいました。中國も今まで十數名の主席と総理がいます。両國の歴代の指導者は日中関係の改善と発展に多大な努力をしてきた。國民も努力をしてきました。

 今の安倍首相と習近平國家主席は、歴代の指導者が積み重ねてきた努力を水泡に帰そうとしている。そんな権限は、二人にはないですよ。1972年以前の狀態に戻そうとしているんでしょうか。そんな権利、二人はあると思っているんですかね。ドアはオープンだとか言っていますが、國交正常化しているんだから、42年前からずっとオープンですよ。

 だから、否応なく顔を合わせるAPECという國際會議の場で、どちらがドアを叩くのかということではなくて、會って話をするのがいいのではないかと言っているわけです。日中首脳會談で何を話し、何を合意するのか。そう考えたときには、4つの政治聲明を確認するということしかないのだと思います。

政治は國民を幸せにすること
日中関係においてはどうだったのか

――丹羽さんのおっしゃることは分かります。分かりますが、今の日中関係はどうしてもこの2つの問題に拘泥してしまっていて、先に進みません。4つの政治聲明について確認するということにしても、2つの問題を、どう処理するのかという問題は依然として殘ります。

 島の問題については、とりあえず凍結するしかないと思います。棚上げではないです。凍結です。一切、お互いに觸れない。根本的な解決は、その氷が溶けてから取り組むということです。春が來たら氷は溶けるけど、その春は50年後かもしれないし、100年後かもしれない。永遠に來ないかもしれない。

 それよりも、漁業協定や資源開発、青少年の交流事業、地方都市同士の交流、こうしたことを実行しましょうや、と。そういう処理の仕方をするしかないと思います。

 あの無人島を、急いで中國がとりにくる、ということはないでしょう。急いでとって、どうするのか。それは日本に対しても同じで、2012年9月に、當時の野田首相は石原東京都知事にが騒がれて、急いで國有化しちゃったわけだけど、そのあと、あの島はどうなったのか。何か変わったのか。

 野田さんも石原さんも、急いで國有化して、その後日中関係がおかしくなってしまって、何の説明もない。知らん顔だ。日中関係が悪化して、日中両國に関わる國民を不幸にして、いったい政治って何なんだということです。政治は國民を幸せにするためにやるものでしょう。この二年間、何だったんだということです。これに対して、野田さんも石原さんも、説明責任があるでしょう。

今の狀況を変えるには、42年前の政治聲明に立ち戻って、日本の32代の総理、中國の十數名の指導者たちが努力してきたことを、お互いに守りましょう。その確認のために、會談しましょう。それで良いと思います。先人たちの努力に敬意を表して、両國民の幸せのために、會うんです。政治聲明を確認し、両首脳が改めて合意する。これが首脳會談の目的です。

 歴史認識問題と尖閣諸島問題を解決するためではない。解決なんて、できないんだから。日中首脳會談を行うための方法は、ただひとつしかないんです。他にあるなら聞きたいですね。

――日中関係の専門家の方々にお話を伺うと、現在の日中関係にはそれぞれ両國の內政問題が深く関わっていると指摘されることが多いです。中國で言えば、共産黨內の権力闘爭や経済の成長率低下の問題、貧富の格差などの社會の問題が……。

 いやいや、そんなことを言って議論したってしょうがないことでしょう。政治狀況というのは憶測でしかない。日本側が「習近平さん大変ですね。日本と話し合っている時間はなさそうですね」なんて、日本側が考える話ではない。

 それと同様で、中國側が「安倍さん、あなたも國內でたくさん問題を抱えていて大変ですね。だから、中國との関係を考える時間もなさそうですね」なんて、慮る話でもない。

 そういうことではなくて、両國は一觸即発な狀態なわけです。人間は愚かな動物です。突然、変なことを考える人が出てくるかもしれません。両國間で「領土主権を尊重する」、「武器を使わない」、こういうことを確認するんです。

 「武器は使わないですね?」「そうですね、武器は使いません」と確認することが大事なんです。もちろん、これで問題がすべて解決するわけではありません。でも、それでも話し合いを続けましょうということです。

歴史認識は海を越えた
日本だけの“認識”ではない

――靖國參拝問題については、どのように処理すべきなのでしょうか。

 安倍首相が「もう參拝しません」なんて言うわけがない。譲歩することもないでしょう。でも、それじゃあ中國が會わないということであれば、もう會えないということですよ。覚悟するんだね。

 でも、両國首脳はお互いに譲歩することなくて、気分はいいかもしれないけど、國民にとっちゃあ、迷惑な話だよ。経済界だって迷惑を被る。両國の首脳に、そこまでの権限はありませんよ。

 戦後、天皇陛下は靖國神社に7回參拝している。しかし、1978年にA級戦犯が合祀されてからは、參拝はされていない。理由はわかりません。ただ、78年以來、參拝はされていないんです。

靖國神社參拝問題は、サンフランシスコ平和條約の根本に関わることです。この認識次第では、國際的にも日本は不利な立場になる可能性がありますね。それを差し置いて、「會うべきだ」と日本は中國側に言っているから、中國側としては「何を言っているんだ」となってしまう。

 日本はポツダム宣言を受諾し、無條件降伏をしました。ということは、歴史認識問題は、単なる國內問題ではないのです。國際的な認識となっている。海を越えたんですね。サンフランシスコ平和條約で連合國を相手に條約を結びました。東京裁判で裁かれたA級戦犯についても日本は受け入れている。これを今になって覆すことはできません。

 つまり、靖國神社に合祀されているA級戦犯に対する認識というのは、連合國を相手に日本も合意した認識であるということです。これを覆すと、他の國々は「日本は政府が変わったら、あの條約で合意したことはナシよ」と言うのか、と言われてしまう。

――尖閣諸島については凍結とおっしゃいましたが、靖國神社參拝問題については、どう処理するのでしょうか。

 安倍首相は、靖國神社參拝については個人でやってください、ということです。首相としては、「サンフランシスコ平和條約を遵守し、これまで通り、平和國家として日本は歩んでいく」と宣言するしかない。靖國神社參拝については、個人の問題だから述べる必要はない、と言えばいいのです。

 日本の政府は「戦爭犯罪人の名譽の回復が……」とか「侵略の定義が……」とか言っていると、日本の政治も國際的に評価を受けないでしょうね。「いったい、日本は何を言っているんだ、ポツダム宣言を受諾したし、サンフランシスコ平和條約に署名しただろう」と言われてしまいますよ。

 安倍さんもこれまで參拝したり、いろいろな発言をされていますけど、それが両國民にとってプラスになっているならいいですよ。ならないから、國民は困っているんだ。そろそろいい加減にしてくださいと言わなければいけない。

――中國側は安倍首相が靖國神社に參拝しないという言質を求めているとも言われています。

 総理としては參拝しないというようなニュアンスを出すってことです。両國の國民感情にも配慮して、4つの日中共同聲明に則って、両國の將來のことを考えて判斷したいと思うというような趣旨を伝えるしかいんじゃないでしょうか。

 もう何度も繰り返しているけど、歴史認識問題と尖閣諸島の問題の2つが問題で、この問題は解決なんてできないんです。だから、4つの日中共同聲明を確認するという、それしか道はないんです。

所有跟帖: 

平心而論不想搞好甚至想搞壞中日關係的是日本右翼政治家 -千重雪- 給 千重雪 發送悄悄話 (157 bytes) () 11/07/2014 postreply 21:15:13

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