地球溫暖化を防ぐには再生可能エネルギーよりも原子力の普及が不可欠、気象問題の最高権威が公開書簡

http://www.businessnewsline.com/biztech/201311041141100000.html
地球溫暖化を防ぐには再生可能エネルギーよりも原子力の普及が不可欠、気象問題の最高権威が公開書簡
Posted 7 months ago, by Bernard Johnston

地球溫暖化の進行を食い止めることは緊急の課題となりつつある。環境保護論者は二酸化炭素排出削減のためにはソーラー発電や風力発電といった再生可能エネルギーの普及が不可欠だといいつつ、その一方で、同じように二酸化炭素排出量を大きく減らすことができる原子力発電の拡大については懐疑的な目を向けている。

果たして、現代社會は、ソーラー発電や風力発電といった再生可能エネルギーだけで成立し得るものなのだろうか？

そうした中、米國における気象研究の最高権威ともいうべき、James Hansen、Ken Caldeira、Kerry Emanuel、Tom Wigleyの4名の科學者が再生エネルギーは將來のエネルギー需要を満たす現実的な選択だとは言えず、エネルギー需要を満たしつつ、且つ、排出量の削減も行うためには、安全な原子力発電の普及が不可欠だとする公開書簡を発表した。

To those influencing environmental policy but opposed to nuclear power:

As climate and energy scientists concerned with global climate change, we are writing to urge you to advocate the development and deployment of safer nuclear energy systems. We appreciate your organization’s concern about global warming, and your advocacy of renewable energy. But continued opposition to nuclear power threatens humanity’s ability to avoid dangerous climate change.

日曜日に公開された書簡のなかで、この4名の科學者は、再生エネルギーは普及に反対するわけではない、としながらも、同時に、再生エネルギーは現在のエネルギー問題を解決するための現実的な解決策にはならない、とし、地球溫暖化を克服し、且つエネルギー問題も解決するためには、「安全な」原子力の普及が不可欠だとする提言を行った。

世界の先進工業國の間では、2011年3月に日本で起きた原発事故以降、原子力の普及拡大を見直す動きが広がると共に、ソーラー発電や風力発電といった再生可能エネルギーを普及させることで、これまで運用してきた火力発電所の代わりになるといった風潮が広まってきているが、今回の書簡は、再生エネルギーは現実的な解決策にはならないとする考えを改めて専門家の見地から述べたものとなる。