中國、GDP世界一に=購買力平価換算で―世銀推計
時事通信 5月13日(火)17時0分配信
【ワシントン時事】中國の國內総生産(GDP)が2014年に購買力平価(PPP)換算で米國を抜いて世界一になる見通しとなった。13年の中國のGDPは米國の5割強だが、世界銀行のPPP推計や中國の成長見通しなどを勘案すると、年內に「世界最大の経済大國」となる。
PPPはモノやサービスの値段を基準に算定した為替レート。世銀が4月に発表した11年時點の推計によると、世界全體に占める経済規模はPPP換算で17.1%を占めた米國が1位。2位は中國(14.9%)、3位はインド(6.4%)、4位は日本(4.8%)で、新興國の購買力の勢いが表れた。
11年の市場為替レートは1ドル=約6.5人民元だったが、PPP推計では1ドル=約3.5人民元と市場よりも元が高い結果となった。この推計を基に、國際通貨基金(IMF)の12~14年の各國の成長率予想を當てはめると、中國のGDPは14年に米國をわずかに抜く見通しだ。