伊達公子「ため息」の次は…北京のスモッグに悩まされ敗退
デイリースポーツ 10月1日(火)11時18分配信
観客の「ため息」に悩まされていたプロテニスプレーヤーのクルム伊達公子(43)が、今度は北京で行われていた中國オープンでスモッグに悩まされ、體調を狂わせてシングルス、ダブルスとも敗退した。1日の公式ブログで報告している。
伊達は9月25日に北京入り。28日のシングルス2回戦で土居美咲(22)に途中リタイアで敗れ、30日のダブルスでも敗退して中國オープンの日程を終えた。
そんな伊達が1日のブログで「試合は殘念な結果ではありますが 早く中國から脫出したいのでこれも致し方ない」と內心を明かしている。
27日にシングル1回戦を勝った時には「今夜は北京ダックを食べてパワーを取り戻します!」と元気だったが、28日から體調がおかしくなった。「朝から頭痛…試合中にも頭痛があり 體はなんだかとっても弱い感じ。力も入らず、動くのが辛い」と書き込んでいる。この日は伊達の43歳の誕生日だったが、そのことに関する記述はなかった。
折から、北京ではスモッグが悪化していた。伊達も「今日の空気はとっても悪いらしく朝から1日中どんよりガスってる」と感じていた。そんな中での土居とのシングルス戦は、途中から目まいと息苦しさに襲われ、心拍が下がらない狀態に。やむなくリタイアした。
そして翌29日、大気狀態はさらに悪化した。
「ホテルの部屋のカーテンを開けて外を見ると 昨日以上にスモッグがかかっている北京。今の私にはこのどんよりした景色をみるだけで気分が悪くなりさらに體調が悪くなるんじゃないかって怖くなってきます」
そう報告する伊達は、ブログにホテルの部屋から見える北京市內の霞んだ寫真を添付、「ありえない…」と驚いている。「この調子の悪さはこの空気としか思えない」。
その日の大気汚染のひどさは、國際的なニュースにもなった。多くの観測地點でPM2・5の濃度は基準値(大気1立方平方メートル當たり1日平均75マイクログラム)を大幅に上回り、300マイクログラムを超えた地點もあったという。
そして30日、伊達はダブルスも敗れて日程を終えた。「いち早く日本へ戻りたい気持ちですが なぜか平日の週始めなのに早いフライトがいっぱい。夕方便でしか取れなかったようです」と、伊達は少しでも早い北京脫出を願い、ホテルの部屋にこもっている。
中國気象局は9月30日、9月にPM2・5の濃度が基準値を超えた日が14日に達し、例年より10日も増えたことを明らかにした。