簡単地計算、現在的金利上加2%、這様銀行才保本和営益
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住宅ローン金利が上昇している。大手銀行の十年固定住宅ローンの最優遇金利は5月、4月より0.05%上がっ て年1.4%と昨年秋以來の高水準となった。日銀は4月の大規模金融緩和で「企業や家計がお金を借りやすくする」と言っていたが、なぜ反対の動きになった のか。(木村留美)
Q なぜ住宅ローン金利は上がったの。
A 銀行は固定の住宅ローンの金利を十年物國債の金利に連動する形で決めていて、元となる國債の金利が上がったからだ。
Q なぜ國債利回りと連動しているの。
A 銀行は預金として預かったお金を、國債を買って利子を稼いだ方がよいか、住宅ローンなどで貸し出した方がもうかるかを選んで運用している。銀行にとっては焦げ付く心配がほとんどない國債より利回りが高くないと、住宅ローンで運用する意味がない。
各行とも住宅ローンの金利は國債の金利に一定程度を上乗せして設定している。國債の金利が上がると住宅ローンの金利もほぼ自動的に上がる仕組みを 採用する銀行が多い。基準となる四月末の十年物國債の金利は0・605%で、前月末より0・045%上昇。住宅ローン金利もほぼ同じ比率で上がった。
Q じゃあ、なぜ、四月に國債の金利は上がったの。
A 國債は買い手が多いほど品薄になって値段が上がり、その分、金利は下がる金融商品だ。日銀は金融緩和で自らが國債の大口の買い手になることで國債の価格を上げ、金利を下げることを狙った。
だが、大口の買い手の登場で値上がりを期待して売り抜けようとした投資家たちが殺到。予想以上に売りが出て、かえって価格が下落。その分、國債の金利は上がった。その後も投資家は「価格がさらに下がるのでは」と警戒している。
Q 今後は。
A 日銀の買い入れが進めば「短期的には長期國債の金利は金融緩和前より下がる」との見方が多い。一方で住宅ローンに対しては既に銀行から「競爭が厳しくもうけが減っている」との聲が出ており、金利がさらに下がる期待はしにくいとの指摘もある。
Q 長期的にはどうなの。
A 物価の上昇や景気の回復が現実味を帯びれば、國債を持つより、株や土地にお金を回した方がもうかる。そうなれば國債の買い手が少なくなり金利が上昇。住宅ローンの金利も上がる可能性がある。 >>