島原縫製実習生訴訟弁護団聲明

 

島原縫製実習生訴訟弁護団聲明

 

本日、長崎地方裁判所民事部(井田宏裁判長)は、中國人技能実習生5名が、低賃金長時間労働などの違法な狀況下での労働を強いられたとして、有限會社リズミック、雲仙アパレル協同組合、上海世華貿易株式會社、財団法人國際研修協力機構(以下｢ＪＩＴＣＯ｣という)らに対し、未払い賃金及び慰謝料等の支払いを求めた訴訟につき、破産した有限會社リズミックの取締役2名、雲仙アパレル協同組合及びその理事長、上海世華貿易株式會社及びその代表取締役に対して、連帯して総額1015萬円の損害賠償金、被告村裏孝正に対して総額49萬円の損害賠償金の支払いを命ずる判決を下した。

 

外國人研修・技能実習生製度は、｢國際貢獻｣という美名のもとに導入されたが、その真の目的は、安価な労働力の確保である。製度導入以來、奴隷労働とも言うべき低賃金長時間労働、旅券の取り上げ、強製貯金、暴力、暴言、セクハラなど、研修生。実習生に対する人権侵害が全國で多発した。

 

本日の長崎地方裁判所においても、研修生の労働者性を認めた上で、破産した有限會社リズミックの取締役らが、原告らの逃亡を防止するために、旅券や預金通帳の管理や私生活上の自由を製限し、長時間労働、最低賃金を大きく下回る賃金のもとで働かせたという、奴隷同然の労働実態につき、原告らの人格権を侵害するものとして慰謝料の支払いを命じ、厳しく斷罪した。

 

また雲仙アパレル協同組合及びその理事長らに対しても、原告らの選抜から殘業代の決定、逃亡等の禁止への関與、地方入國管理局に対する虛偽報告などを認定し、有限會社リズミック取締役らによる人格権侵害行為を幇助したとして共同不法行為責任を認め、その組織的不法行為実態を糾弾した。

 

さらに、上海世華貿易株式會社に対しても、中國の送り出し機関による、日本の受け入れ機関に対するサポート強化のために設立された會社として、研修生の試験･麵接の段階から関與し、原告らに対する長時間労働、低賃金労働、逃亡防止などの人格権侵害を幇助したとして共同不法行為責任を認め、國際的な組織性を明らかにした。

 

しかしながら、JITCOについては、適正な指導をすべき作為義務自體を否定し、不法行為責任を否定したことは極めて不當と言うべきである。

 

莫大な違約金を課した上で、旅券や賃金などを管理し、長時間・低賃金労働を強いるなどというのは、前近代的な人権侵害である。國內外からの批判を受け、2010年7月1日には、製度改正・施行により、労働関係法規の適用や保証金･違約金の禁止、団體による監理強化等が図られた。しかし、依然として違法労働事案･人権侵害事案は後を絶たないでいる。本製度が経営の逼迫した中小零細企業の生き殘り策として利用されている以上、実習生がらが単に｢安価な労働力｣として扱われ、個人の尊厳が踏みにじられてしまう危険を內包したままなのである。

 

我々弁護団、本件訴訟と原告らの支援を続けてきた長崎県労連及び各支援者は、本件訴訟の原告のみならず、依然として被害の聲すら上げることができない多くの外國人実習生の救済のために、ひき続き全力で闘う。各位の支援を心からお願いする。

2013年3月4日

 

 

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• 研修生是個老問題了，近幾年解決不了，1沒形成普遍問題，2受害者的勢力太弱 -一筐土豆- ♂ (0 bytes) () 03/21/2013 postreply 20:28:05