2008 (142)
2009 (130)
2010 (94)
2011 (140)
テレビで海外ドラマを見ていた。軍の極秘任務部隊が嵐で孤立した病院に、ある人物を救助に行く。しかしそこには思いがけずまだ多くの患者が殘されていた。建物はまもなく倒壊する危険がある。ヘリが迎えに來るのだが、部隊の人數と患者、醫者の體重を合わせると製限重量を大幅にオーバーしてしまう。誰を殘すか…。それがドラマの主眼だった。
こういうドラマを見ると、すぐに我が身に置き換えて考えてしまう。タイタニックのようにまもなく沈沒する船や高層ビルの火災、ドラマでなくとも現実の事故で、空港での煙の出ている飛行機からの脫出劇などでも同じである。
私は冷靜に禮儀正しく他人を優先することができるだろうか?それとも人を押しのけてでも先に逃げようとするだろうか?
沈沒せんとする船に最後まで勇敢に殘る船長というのが理想なのだけれども、現実にはせいぜい、顔では平靜を裝っておいて、ヘリから垂れるロープに並ぶ順番になるべく早くつけるよう虎視眈々と機會を狙うずる賢い奴、といった役どころが関の山だろうと思う。