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沈思黙考(続き)― 頭の末路 ―

(2007-10-05 05:29:40) 下一個
 

頭がひとつ、

積もった落ち葉の中で

蟲たちも 眠りにつく

やがて 雪が降ってきて

白い帽子をかぶった頭は

少し揺れてみたくなった

ごとごと

ごとりごとり

ごろりんごろりん

とうとう転がりだした

頭は ころころ転がって

雪がくっつき どんどん大きくなった

頭は巨大な雪玉と化し どこまでも転がっていった

手も足も胴もない肥大化した頭が  雪の阪道を転がっていく 

                                      ポチャリ

池に落っこちた

薄氷を割り 雪玉は崩れ 頭は水底へ降りていく 深く 深く 光の屆かぬ水底へ

地上には頭の殘した軌跡が一筋 やがてその軌跡も 降り続く雪に埋もれていった

 
 

 

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