個人資料
正文

ライオンとムカデ(夢の話)

(2007-05-31 19:28:18) 下一個
 夢を見た。 
 知人たちと、子供たち數人と、小山の上の広場に遊びに出かけた。広場にある高さ2メートルほどの見張り台の上に、逃げてきた雄ライオンが悠々と寢そべっている。私たちは怖くて近寄れず、見張り台を遠巻きにしてしばらく見守った。ライオンは降りてくる様子がない。私は勇気を振り絞って見張り台に上る。ライオンは眠っている。どうしたらライオンを檻に戻せるだろうか?ふと見ると、台の下に車がついていて、台ごとがらがらと動かせることに気づく。このまま檻まで運んでいけばいいのだと思う。
 解決策が思い浮かんだところで、私は安心して、小山を歩き回る。子供たちが水溜りに転がり落ちたゴムボールを拾おうとしているところに通りかかった。水溜りの水は澄んでいて、底の小石がはっきりと見える。小石の間を、數匹のムカデが行ったり來たりしている。危ない、と注意する間もなく、子供は水の中に手を伸ばす。一瞬息を呑むが、子供はムカデに觸れることなく無事水の中からピンクのボールを拾い上げた。 
 私は知人の男性と芝生に腰を下ろし、彼に肩を寄せてもたれかかった。それから彼の膝に頭を乘せて橫たわると、彼は私にそっとキスをした。人が見ているのに、と起き上がったその時、林の端の藪の影から彼の妻が立ち上がった。彼女は手に重箱を包んだ大きな風呂敷包みを下げている。私は困惑した。この場にいてはいけない気がして、夫婦二人だけを殘し、私は黙って立ち去った。
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