《一葉戀歌》
文章來源: 2009-05-29 10:48:24


歌手:石川さゆり   作詞:吉岡治           作曲:弦哲也



闇にさえ 桜は咲いて
散らして散らない戀ごころ
慕ってははげしく厭(いと)
火のような通り魔がゆく
ぼんやりと紅燈(あんどん)ながめ
文綴る
一葉 丸山福山町


その身體 任せてくれと
露骨に言い寄る人がいた
貧しさに明けくれ泣いて
身を削りこの世を生きる
塵の中
賑わい哀し
花街の
本郷丸山福山町



いつの日か

みどりの野辺を
そぞろに歩いておいでなら
その袖にまつわる蝶は
まだ慕う化身のわたし
微笑みもやつれて病んで
絶えだえに
一葉 丸山福山町