25日 京滬高速鉄道、電気係統故障で20便に遅れ
【新華社】 25日17時30分ごろ(現地時間)、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の安徽省定遠駅付近の區間で電気係統に故障が起き、約20便に遅れが出た。現在、事故原因を調査中。
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北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄路」で25日午後5時半ごろ、電力供給施設が故障を起こし、列車20本以上が運行できなくなった。車內では空調が維持できなくなり、溫度が上昇して悪臭が充満した。気を失った乗客が出たとの報告もある。中國新聞社が報じた。
安徽省內の電力供給施設に故障が発生し、列車20本以上が止まった。「後続列車に追突されるのではないか」と不安がる乗客も多かったという。上海虹橋駅発・北京南駅行きのG20列車に乗っていた乗客によると、空調が止まって溫度が上昇したため、汗が止まらない狀態になった。車內は密閉された缶詰のようになり、耐えられないほどの悪臭が充満したという。多くの乗客が怒りをあらわにした。
杭州(浙江省)発・天津西駅行きのG44列車の乗客によると、列車は午後5時37分に動かなくなった。午後6時ごろ、乗務員が「空調も動かせなくなった」と説明し、外に出られないよう防護網をとりつけた上で、列車のドアを開けた。
しかし車內溫度は上昇し、午後7時半ごろに50代に見える男性乗客が気を失った。床に橫たえられたが、顔麵は蒼白(そうはく)で呼吸も亂れていた。醫師を名乗る別の乗客男性が応急処置をして、約10分後に意識を取り戻した。
乗務員は午後8時ごろ、「照明も維持できなくなった」と言い、スイッチを切った。車內は真っ暗になった。午後9時ごろになり電力供給が復舊し、約15分後に列車は動き始めたという。
各列に3時間以上の遅れが出た。鉄道部門は乗客に迷惑をかけたと詫び、「故障の原因は調査中」と説明した。(編集擔當:如月隼人)