らせん階段
文章來源: 小春日和2008-08-05 18:14:32

 

らせんを上る

てっぺんに何が待つのか
知らぬままに

見上げれば
らせんの先は
雲の中に消え
振り返れば
地上は既に
ぼんやりと霞む

行く道の危うさと
來た道の頼りなさと

進む不安と
戻れぬ苦しみと

それでも

昇る日に勇気づけられ
さえずる小鳥に勵まされ
夕焼けに過去を思い
星空に心を靜めながら
上り続ける 

見上げなければいい
振り返らなければいい
足元だけを見つめて
一歩一歩上ればいい

けれど

わたしは時折思う
らせんの先のことを
地上のことを
途中で飛び立った
天使たちのことを